アメリカ8月貿易収支予想
(今回予想:2020年10月6日12:00現在)
7月までの推移と今回予想値(発表値は黄色の折れ線で、今回分は青の矢印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支
黄色の折れ線:モノとサービスの収支(通常発表分)
青の棒グラフ:対中国
オレンジ:対日
本日21時半に米国8月貿易収支が発表されます。今年の3月以降は赤字額が大幅に増え(オレンジ色の矢印)青の横線である500億ドルの赤字を大きく越えてきています。それに伴い、青の棒グラフは中国からの貿易収支の推移を示していますが、対中の赤字幅が拡大しています。
また収支の内容を見ると、2019年7月の輸出(財とサービス)は2104.6億ドル、同輸入は2615.0億ドルでしたが、2020年7月は輸出が1681.1億ドルで前年比20.2%減、輸入が2316.6億ドルで、前年比11.4%減となっています。内需・外需が大幅に縮小する中での赤字拡大ですので、仮に収支差の予想レンジ下限である▼627億ドルが出ても良い数値とは言えないと思います。
下図は中国貿易収支です。既に8月分は発表され、589億ドルの黒字になっています。7月は623億ドルでしたので黒字減少ですが、対米は7月324億ドルから8月342億ドルと拡大しており、米中間の不均衡問題は改善していないようです。
下図はユーロドルの週足チャートです。ラインA(=1.1100)に沿ってユーロは上昇し、その後B(=1.1380)、更にC(=1.1995)と上昇を加速させましたが、9月初旬にCを切り、D(=1.1615)で2回止められています。現在は短期的なユーロの戻り高の中にいますが、ラインE(=1.1845)の抵抗線をクリアできるか否かにきています。越えれば、1.1910〜20、1.1960〜70、1.1990、そして1.2011のダブルトップまでの各抵抗線をこなしていくことになります。逆にEで止められれば、Dが目安になっています。欧米共に8月以降はコロナ後の経済回復余力が減じられてきているので、経済指標や財政支援などが材料で動き易くなりそうです。
(10月6日13:50、1ユーロ=1.1792ドル)
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