ドル円105円台後半で小動き
〇ドル円105円台後半で小幅な値動き
〇トランプ大統領退院は市場織り込み済で株、為替とも反応薄
〇テクニカルには、ドル円は中期のドル安トレンドラインをクロスしかけており、重要な局面に
〇トランプ大統領の今後の容体、職務復帰(継続)への米国内の反応要注視
6日午前の東京市場でドル円は105円台後半での小動き。朝方トランプ大統領が退院、入院先のウォルターリード米軍医療センターを出て、専用ヘリコプターでホワイトハウスに戻りましたが、市場の反応は限定的でした。8時頃に昨晩の海外高値105.79と並んだ後は小幅に反落し、東京時間正午現在は105.65-70レベルでの取引です。
日経平均午前は低調な取引の中、海外市場の株高を受け113円高で終了しています。
昨晩NY市場ではトランプ大統領の退院が報じられたことから、NYダウは465ドル高、他の欧米市場もほぼ全面高となりました。昨晩発表されたISM非製造業指数も事前予想、前月を上回り、株価をサポートしました。ドル円は東京時間に大統領退院をある程度織り込んでいたため、小幅高にとどまりました。
テクニカルにはドル円は引き続き一目均衡表の「雲」の中での推移ですが、6月以降の中期の下降トレンドライン(本日105.64)を上抜ける動きとなってきています。21日移動平均線(本日105.46レベル)もかわしており、本日の終値がトレンドラインの上に出てくるとテクニカルにはドル買い地合いが強まることとなり、本日これからの値動きと両レベル、および一目均衡表の「雲」の下限(105.85)との位置関係には要注意です。
トランプ大統領は自らの足で歩き退院したものの、症状の詳細や過程等は公表されておらず、米国内では治療中の大統領のホワイトハウスでの執務再開や、退院に際して発した「コロナを恐れるな」とのツイッターのメッセージに批判も高まっています。
金融市場は退院と復帰をおおむね好感していますが、副作用不明の複数の開発中の治療薬と中枢神経に作用し不眠や興奮作用を引き起こす可能性があるとされるステロイド剤を投与され、その影響下にある人物が大統領職にとどまること自体のリスク評価を含め、米国内の今後のトランプ大統領の行動に対する反応にも注意が必要です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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