シカゴポジション(CME)250
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年9月29日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは先週の締日までにドルショートを落としてきました。上記4通貨中では、ユーロドルがユーロのロングポジションをあまり落とさずにキープしています。それ以外は横這い続く相場展開に持ち高調整をしています。しかしながら、ユーロはまだ20万枚前後を維持しているので、先行きの相場観としては依然ドル安方向を見ている様です。3通貨がこのままで推移し、ユーロが15万枚、10万枚と落としてきた時にはトレンドが変化すると思いますので注意したいと思います。
シカゴは前週に続き、NZドルロングを減らしてきました。目安はネットで8,000枚越えとしましたが、ポジションをロングに切り替えてからは一度も8,000枚越えがありません。また総枚数は前回の28,540枚がここ数年間の最低水準でしたが、流石に前週は2,300枚のポジション増になっています。仮にネットポジションで目安を越えなくても、総枚数が増えていけば、どちらかのポジション損切りで相場のトレンドが作り易くなります。このまま増やして欲しいものです。ポジションの内訳はロング400枚増、ショート1,900枚増で、ネットは3,300枚のNZドルロングになっています。チャートを見ると、黒のアセンディングトライアングルは先週の締日で下抜きました。NZドルロングを減らしたのも頷けます。新たに戻り高値と押し目安値の赤いラインを引きましたが、0.6510〜20の横サポートになっています。当面は明日の締日でここを割らないことが重要になります。上値は黒の横サポートの0.6740〜60になります。
実際の相場は、0.6550の下値サポートを切れ、NZドルは下値リスクが高まっていましたが、0.6500割れの終値を見てからの一段の下押しとしましたが、24日の安値0.6511を切れずに反発しています。現在は下抜けたNZドル高トレンドラインに回帰しており、今日現在で0.6570〜0.6860レンジになっています。目先は0.6660に軽い抵抗線があるので、ここを越えてからのレンジ上限狙いになりそうです。逆に下値は0.6570を切れると、再度0.6500〜20ゾーンの底値を試す流れになります。
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
(1NZドル=0.6648米ドル、10月5日14:15)
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