ユーロドル一時1.19台乗せ 長期のテクニカルポイント上抜けか
〇ユーロドル約2年ぶりに1.19台に乗せ一時1.1909まで上昇
〇米GDPの悪化、コロナ感染拡大による米経済の先行き不安払拭できずドル売り継続
〇長期のテクニカルポイントを上抜けユーロ買い地合い強まる
〇夕刻発表のユーロ圏の2QGDPは米国以上の悪化
〇今晩は週末月末要因での利食いポジション調整の動きに注意
31日の東京市場でユーロドルは続伸。昨晩発表された米第2四半期GDPが予想の範囲内とはいえ過去最悪の-32.9%となったこと、前日のFOMC結果公表とパウエル議長記者会見で予想以上に米国でのコロナ感染拡大の影響を深刻視している様子がうかがえたことなどを材料に、昨晩からドルは再び全面安に。ユーロドルはアジア時間を1.18台半ばまで上昇して迎えた後もドル売りが止まず、午前中に一時1.1905と約2年ぶりの高値を付けました。午後に入ってからは高値圏でもみ合う展開となりましたが、夕刻欧州勢参入後に再度上値試しとなり、1.1909まで上値を伸ばしたもののその後反落。東京時間18:00現在は一転して朝方のレベルである1.1850レベルまで下押ししています。18:00に発表されたユーロ圏の第2四半期GDPは前年比-15%と事前予想より悪化、前期比の年率換算-40.3%は昨晩の米GDPの-39.2%を上回るマイナスです。尚6月の消費者物価指数は予想をやや上回る前年比+0.3%でした。
テクニカルにはユーロドルは昨晩からの上昇で、当面の上値目途と見られていた本日1.18ちょうどレベルにある長期下降トレンドラインを上抜けた形となっています。ファンダメンタルズも今のところ米ドル売り材料多く目につく状況で、しばらくはドル安ユーロ高地合いが継続しそうです。
一方でユーロドルは7月、月初の1.12レベルから約700pipsをほぼ一方向に上げてきているため、週末と月末が重なる本日は、さすがに利食いやポジション調整の動きが出てくることも予想されます。その中でユーロドルが本日終了まで1.18レベルを維持できるかは来週以降の相場展開を読むうえでも注目されます。
ユーロドル日足
ユーロドル月足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:山中 康司
2020.08.03
ユーロ高継続も目先は調整局面(週報8月第1週)
先週のユーロは、EUサミット以降の強い地合いを継続し、金曜東京市場では一時1.1909レベルと2018年5月以来の高値をつけることとなりました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。