米6月ISM製造業景況指数の予想
(今回発表予想)2020年7月1日9時現在予想
本日23時、米国6月ISM製造業景況指数(今回予想は下記チャート青色矢印の先端部分:ほぼPMIと重なっています)が発表されます。
6月発表の経済指標は概ね改善傾向を強めた上に、エコノミスト予想を上回る数値が多かった様です。7月最初のISMも好悪判断基準の50に近い水準までの回復予想になっています。予想レンジの上限は54までありますので、50を越えると米株やドルには好材料になりそうです。
また、このISM発表の1時間45分前に6月ADP社民間雇用者数値も予定され、これも大幅な改善(5月▼276万人⇒6月+290万人)が見込まれていますので、予想以上の場合には、市場はコロナの感染拡大不安を吹き飛ばすかもしれません。
さて、ISMとPMIの両指数はほぼ相関しており、既発の6月PMI指数は49.6でしたので、チャートを見る限り今回のISMもほぼその前後の数値が予想されます。従いまして、50越えは十分想定される数値になります。逆に、もし45を下回る数値になると、昨日までの株高に影響が出て、為替にも材料視される可能性が出てきます。
ISM製造業景況指数(青)とPMI製造業指数(オレンジ)
また、本日は米国の経済指標が下記発表されます。
米国の経済指標(発表の日本時間)
下図はドル円相場の日足です。目先はラインA(=108円20銭)とB(=106円85銭)の狭いレンジで上限トライになっています。7月1日の朝方にそのAまでトライしています。このラインBは6月23日に一度下抜けましたが、ラインC(=106円10銭)の横サポートに止められています。本来ならラインD(=109円50銭)とラインBの3角保合い下限を下抜けたので、流れはドル安リスクの方が高くなっています。
従いまして、もしラインAを上抜ければD方向のトライ。更にドル買いの勢いあればE(=110円30銭)狙いになります。下値はBを切っても4回目のCトライの流れになります。
今日の数値で予想を上回ればまず108円20銭方向のトライ、越えた場合にはD方向のどの水準までドルを買えるかとなりそうです。数値悪ければ既に株買いが強かったので、一度株売りの調整が出易くなりそうです。明日2日には雇用統計が控えていますので、前哨戦になります。
(7月1日10:50、1ドル=107円82銭)
オーダー/ポジション状況
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