ナスダック終値10,000超え
米国主要株価指数は年初来安値からの反発がかなりの値幅となっていますが、その中でもハイテク株を中心としたナスダックは連日の高値更新で、昨日は終値ベースでも10,000の大台を超える強さを見せています。
コロナ禍で多くの企業が収益悪化に苦しむ中で、リモートワークの拡大等ハイテク企業にはコロナ禍でさえも追い風となっている感じもしますが、それでも米国全体として二桁の失業率が年末まで続く可能性があり、4〜6月期に最も実体経済は悪化すると考えられている中で、ここまでの上昇は実体経済から乖離している気がしてなりません。
月曜の週報でも違和感を述べましたが、その時の水準は9800台でしたら、そこから更に上昇してきたことになります。以下の主要3株価指数の日足チャートを比較すると、いかにナスダックだけが大きく上げてきているかがわかります。
ピンクの水平線が2月時点の史上最高値ですが、ダウ(上段)もS&P(中段)もまだ最高値まで距離があるのに対して、ナスダックはダウとS&Pの高値までの値幅程度既に上抜けてきています。どれが正しい間違っているということはありませんが、現在の米国の状況を見ているとハイテク株だけが熱狂の中にいるように思え、引き続き警戒したいと思っています。
日柄的には来週から再来週にかけて調整が入りやすい時期になりますので、ナスダックを中心に株式市場の動きは要注意でしょう。仮に大きめの調整が入る場合には、素直に従来型のリスクオフで円買いになるものと考えています。
オーダー/ポジション状況
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