米国10年債利回り(2020/6/11)

2022年まで現状のゼロ金利を続ける見通しが示されたことで、為替市場では当初ドル買い戻し、直後に改めてドル売りという動きになりました。

米国10年債利回り(2020/6/11)

米国10年債利回り

昨夜のFOMCではイールドカーブコントロールについてはFRBとしては答えが出ていないため協議を続けるとの発言があり、今後の追加政策としての余地を残した結果となりました。週初からイールドカーブコントロールが導入されるのではとの急速に広がった思惑は外れる結果となりましたが、2022年まで現状のゼロ金利を続ける見通しが示されたことで、為替市場では当初ドル買い戻し、直後に改めてドル売りという動きになりました。


そもそも今回の思惑の背景には米国の長期金利が短期に上昇したことがあります。10年債利回りの日足チャートをご覧ください。

米国10年債利回り

ざっと振り返ると、年初から3月上旬まで金利は急低下していますが、2月中旬までは想定内の金利低下、それ以降は株価急落により安全資産の米国債が買われたことによるものです。3月中旬の金利急上昇はドル資金が不足した影響でしたが、FRBを中心として世界的な大規模緩和によって4月以降6月初めまでは狭い範囲での動きは見られるものの、低金利が維持されていました。

6月に4月の金利0.725%(ピンクの水平線)を上抜けて急に上昇していますが、これは米国に限ったことで無く日本でも同様でした。理由としてはコロナ対策で財政赤字が拡大することによる債券売りが大きかったのですが、その直後にイールドカーブコントロールの話が出たことから、4月の金利よりも高い水準の金利は中銀だけでなく市場参加者も警戒しているという感じがします。

今後もひとつの目安として0.725〜0.750%を上回る10年債の利回りは、次回以降のFOMCにおけるイールドカーブコントロールの協議も含めて気にしておきたい水準となりそうです。

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