豪州中銀金融政策記者発表(2020年5月19日公表済)
(要旨)
(金融政策に対して考慮する事柄)
政策の決定を考えるにあたり、世界経済がコロナウィルスの突発発生により行動制限が起きることで各国が厳しい下振れを経験していることを委員達は確認した。多くの国は1930年代以降で、平和時で最大となった経済からの縮小を経験し、雇用市場は非常に弱い。たとえ感染率が下がり、制限が緩和され、巨額な財政支援や大幅な金融政策の両面で下支えられ、2020年の終わりに回復が始まったとしても、先行き見通しは不確実性が高いままである。
金融市場の機能は先月に回復した。それでも状況はまだ完全に平常化していない。クレジット市場は漸次より多くの企業に開かれ、長期債は歴史的に低いままである。
委員達は、豪州で実質的で調整された前例のない財政や金融政策を行っている中で、非常に重要な経済縮小に関して議論した。健康危機が過ぎ去り、制限が解除されてくれば、現在の政策により縮小幅が緩み、経済回復を下支えするとみている。それにより収入を支え、雇用関係を維持し、企業や家計への信用力供与を下支え、借入コストを低くできる。委員達は、強い資本力と流動性を有した豪州の銀行システムがこの困難な時期に豪州経済を元気づけ、経済反転を手助けすると確認した。
委員達は中銀の政策パッケージが予想通り幅広く機能していたと確認した。このパッケージは借入コストを低くし、金融情勢を安定化させ、経済を下支えする。またこのパッケージは国債市場の機能や3年国債を目標とする約0.25%に向かわせるのに、著しく改善させることになるだろう。
(中銀の短期借入、社債関連などの項目は略)
理事会にて考察された豪州経済に対する諸種のシナリオについて、労働市場は進行中の生産余力を埋めることが期待され、インフレは今後数年2%以下が予想される。この見通しによれば、理事会は借入コストを低く抑え、家計や企業へ利用可能なクレジットを維持することで経済下支えの努力を保持していくことになる。中銀の政策パッケージは最近導入されたが、この最善の行動が実施済の現行政策を維持し、経済や金融の行方を密に監視しながら、委員達は査定していくことになる。理事会は、この困難な時期に、雇用・収入、そして企業を支援し、豪州が将来の回復をうまく行くように支えることを約束した。
(金融政策)
理事会は3月19日に発表された以下の各要因を再確認した。
・キャッシュレートを0.25%目標とする
・豪州3年債のイールドを0.25%目標とする
・企業…とりわけ中小企業への信用を下支えするために期間物資金調達機能を行う
・中銀の為替決済残高に対する付利を0.1%とする
(以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
下図は豪ドル米ドルの日足チャートです。昨日、赤の移動平均線の38日線(0.6351)が青の62日線(0.6330)を上抜き、不完全ながらもゴールデンクロスしました。62日前の終値が0.6602で、そこから12日目以降に豪ドルは急落するので、このまま行けば62日線が上向きになりクロスが完成します。
豪ドルは再度上値がトライできる0.6515を回復し(シカゴポジション230)、週初の豪ドル安への流れに入りそうな形から反転しています。現在は3回目のラインA(=0.6580)までトライして止められています。0.66台に確り乗せてくると、豪ドルは一段高狙いに入れます。その場合の上値は0.6680〜90、0.6770に抵抗線が控えています。週足の38週線は0.6652、62週線が0.6771にありますので、日足の0.6770が強い抵抗線になっています。逆に0.6580を越えられずに0.6515を割り、調整に入ると、下値はB(=0.6380)がポイントになり、これ以下が日足の移動平均線がポイントになります。万一それも下抜くと、C(=0.6240)が視野に入ります。
(2020年5月20日12時30分、1豪ドル=0.6552米ドル)
オーダー/ポジション状況
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A$シカゴポジション(2020年5月12日現在)
前週のシカゴの豪ドルポジションはショートを増やし売り上がりました。内訳はロングが200枚増、ショートが2,200枚増で、ネット2,000枚弱のショート積み上げです。
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