シカゴポジション(CME)230
〇シカゴ勢はA$ショート積み増し
〇豪ドル先安観根強い
〇NZドルが弱く豪ドルもつれ安の可能性
注:ポイント要約は編集部
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年5月12日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
前週のシカゴの豪ドルポジションはショートを増やし売り上がりました。内訳はロングが200枚増、ショートが2,200枚増で、ネット2,000枚弱のショート積み上げです。小幅増とはいえ3.5万枚越えるショートになり、豪ドル先安観が根強いままです。チャートを見ると、赤の豪ドル安トレンド内で横這いを続けています。このトレンドラインは現在0.6350〜0.6600米ドル内で推移しています。現在のスポットも0.6440米ドル付近で推移していますので、ほぼトレンド内の中間にいます。明日の19日の締日もこのレンジ内にいる可能性が強いと思われます。但し、NZドルが同じ様な赤のNZドル安トレンドラインの下限を回復しておらず、現在は先週締日よりも売られているので、オセアニア通貨としては、現状両通貨とも弱いと思われます。
実際の相場は、先週の月曜日に0.6570米ドルのダブルトップを付けてから、豪ドルは反落し、そして木曜日には短期の豪ドル高トレンドライン(現在は0.6515〜0.6930米ドル)を下抜きました。先週コメントした0.6490、0.6440、0.6390〜0.64米ドルにある最初サポートを下抜き、更に丁度2つ目のサポートで木・金と2回止められています。現状では下値リスクが高く、0.6390米ドルのサポートを切ると、0.6320、0.6250〜60米ドル方向に流れ易くなります。上値は上記トレンドラインの下限0.6515米ドル以上に回復することが短期の豪ドル高への回帰になります。NZドルが弱いので豪ドルも連れ安の可能性が強まっており、シカゴはオセアニア通貨ショートをまだ維持する可能性が高まっています。
(1豪ドル=0.6438ドル、5月18日14:00)
オーダー/ポジション状況
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