3. A$シカゴポジション(2020年5月5日現在）

A$シカゴポジション(2020年5月5日現在）

前週のシカゴの豪ドルポジションはショートカバーをしてきました。

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A$シカゴポジション(2020年5月5日現在）

シカゴポジション（CME）229

〇A$の売りポジションは縮小
〇先週からはA$が大きく上昇しており、一旦はここまでか
〇A$ショートが維持されるかショートカバーが起きるかの正念場

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

シカゴポジション（CME）229

主要通貨ポジション（単位：枚）(2020年5月5日現在の数値)

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、＋数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位（１枚当たり）：豪ドル/米ドル＝100,000豪ドル、NZドル/米ドル＝100,000NZドル

前週のシカゴの豪ドルポジションはショートカバーをしてきました。内訳はロングが1,800枚増、ショートが2,500枚減で、ネット4,300枚のショート減です。それでもまだ3万枚越えるショートをキープしており、引き続き豪ドルは先安観が強いままです。チャート（１）の青の棒グラフを見ると、昨年5月頃の最大6万6000枚からはポジションが半減していますが、ショートは3年目に突入しています（過去は概ね2年間でポジションを変化させています）。相場は締日終値が前週も赤の豪ドル安トレンドライン0.6370〜0.6620米ドル内で推移しています。本格的なショートカバーはやはりこのレンジ上限越えの終値を確認してからになりそうです。因みに先週の締日終値が0.6431米ドルで、現在のスポットが0.6550米ドル付近ですので、既に120ピップスも豪ドル高になっており、既にトレンドライン上限に近づく動きになっています。明日が締日なので、残り1日で0.6620米ドル越えの上値トライは難しいと思いますが、時間経過で上値模索になりそうな動きをしています。

実際の相場は、3月底値からのサポートが5月4日に下抜き、その後はそれが抵抗線になっていますが、5月7日時点（シカゴポジション228）で0.6520米ドルの抵抗線だったものが、今日は0.6560米ドルになっています。上げ幅が急激ですが、ここ3日間はこの抵抗線に沿って上値トライしています。今週の金曜日には上値が0.6640米ドル付近になりますので、このラインの沿った上げになれば締日ベースの0.6620米ドルをザラ場で上抜く可能性がでてきます。当面はまず0.6570が4月末のダブルトップに当たりますので、ここを試した後の動きになります。下値は0.6490、0.6440、0.6390〜0.64米ドルの順にサポートがありますが、最後を下抜くと短期の豪ドル高は一度終了します。シカゴがショートポジションをカバーするのか、維持するか正念場にきている状況は変わりません。（1豪ドル＝0.6550ドル、5月11日14:20）

シカゴポジション（CME）229 2枚目の画像

直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ（青）はネットポジション（左目盛）、折れ線（オレンジ）は締日のNY終値（右目盛）になっています。

オーダー/ポジション状況

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