シカゴポジション(CME)229
〇N$のネットの売りポジションは増加
〇A$程の強さも感じられず、N$安トレンドからさらに下抜けた状態が継続
〇トレンド回帰の可否が当面のポイントか
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年5月5日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
NZドルポジションは豪ドルとは違い、ネットショートを1,200枚積み上げてきています。内訳はロング2,200枚増、ショート3,400枚増で、前週に続き総ポジションで枚数を積み上げ、更に今回はショート増です。チャートを見ると、まだNZドル安トレンドライン内に回帰出来ず、豪ドルほど買いの強さが見られないチャートになっています。但し、トレンドライン下限が0.6105〜10米ドルにあり、現在のスポットは既に0.6140〜45米ドル付近ですので、もし明日のシカゴ締日で、現在と同じ水準なら、3月上旬にラインを下抜けて以来ライン内への回帰になります。もし回帰し、更に豪ドルが上値を抜ける動きになれば、NZドルも追随する可能性大(ショートカバー)となりそうです。
実際の相場は、前回も0.6045〜0.6910米ドルのNZドル安トレンドラインに回帰できるか否かとしましたが、先週木曜日の終値で下限内に入り込み、金曜日には実態部分が全て入りました。9週ぶりにライン内への回帰になっています。今週の週足終値で完全抜けを再確認したいと思います。あるいは0.6200〜10米ドルにある抵抗線を上抜けてくれば、NZドル買いに安心感がでます。但し、トレンドはあくまでNZドル安ですので、ポジション調整のNZドル買いとなります。この場合でも0.6040米ドル未満での終値を確認すると、この短期の上げが騙しになります。今週は0.6040〜0.6200米ドルが上下のポイントになります。(1NZドル=0.6138米ドル、5月11日14:20)
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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