OPECプラス減産合意
6日から延期されていたOPECプラスの会合が昨夜行われ、23%の減産=日量1000万バレルで合意しました(メキシコの合意は取れていないが10日中に合意の模様)。この日量1000万バレルという減産量はかなりの量なのですが、発表直後こそ2ドルほど上昇したものの引けにかけては発表前の水準を割り込むこととなりました。以下のチャートは昨日NY市場におけるNY原油の5分足です。
理由としては、需給バランスが大きく供給過多となっている状況のもと、もっと大幅な減産合意が行われるのではという期待があったこともありますが、結局は合意できるギリギリの量が1000万バレルだったということから材料出尽くしによる売りが出たと言えます。
今年1月の中国での新型コロナウイルス感染拡大から現在の全世界における感染拡大に至る中で日量約3000万バレルの需要が減少したと言われています。OPECプラスで減産合意した量でも大幅に供給過多で、OPECプラスはG20にも500万バレルの減産を求めるとみられます。G20による会合は今週末開かれる予定ですが、合計で1500万バレル減産を織り込んでの引けにかけての下げということになるでしょうから、他業種同様に人と物の移動が元に戻りコロナショック以前の状況に戻らない限り、原油価格が上がることは無さそうです。
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