ランド円ショートコメント
先週の振り返りですが、安下値を探る展開が続きやすいと見て「5.80レベルをサポートに6.20レベルをレジスタンスとする週を」を見ていました。実際のレンジは、安値が5.66レベル、高値が6.10レベルと、予想以上に上値の重たい一週間となりました。
先週のランドは、前週金曜の引け後にムーディーズが格付けを見直し、Ba1と投資不適格(ジャンク)となり、見通しもネガティブのままと、市場参加者も予想していた面はあるものの最悪の結果となりました。個人的には時期が時期だけに見直しの延期か現状維持を考えましたが、結局はジャンクとなり週前半こそ安値圏でのもみあいとなっていましたが、週後半になって改めて売りが強まりました。
アフリカ全域においても感染者拡大が続いていますが、貧困層の多いアフリカでの感染者増による移動制限は経済に直撃すると言われていますが、南アフリカはアフリカでの感染者が最多で外出禁止も続いていますし、警官による住民射殺まで発生しています。特に好材料が見当たらない中で、ランドは対ドル、対円ともに史上最安値を更新しやすい地合いにあると言えます。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ピンクの水平線で示したのは先週の月足チャートから計算した2018年高値を起点に2019年安値までの下げ、その後2019年末高値を3点とした逆N波動による100%エクスパンションの5.32です。決して遠い距離ではありませんし、対ドルでも19前半に上昇してきていますので、まずは対ドルで20の大台超え、その時の為替水準にもよりますが、仮にドル円が現状と同じ109円水準だとしても5.45ですからそう遠くないうちに試すターゲットと考えた方がよさそうです。
今週はテクニカルな観点から5.45レベルをサポートに、5.85レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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