3. 豪州政策金利予想（2016年6月6日）

豪州政策金利予想（2016年6月6日）

（2016年6月7日火曜日東京時間13時30分頃公表予定）

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豪州政策金利予想（2016年6月6日）

豪州政策金利予想 （2016年6月7日火曜日東京時間13時30分頃公表予定）

豪州準備銀行（中銀）政策金利予想 　　（現行　1.75％）…据え置き。レンジ幅は1.50％〜1.75％。

前回利上げ後は当面その効果見守るとのことで、今回据え置き予想が多くなっています。
ごく一部で緩和の意見もあります。
また、あるエコノミストは豪ドル安をキープするために、先々のダウンサイドリスクを指摘するとの見方もあり、まだ緩和余地を残す発言を行うとみています。

但し、先週発表されたGDPは豪州経済拡大を確認し、建設許可件数の大幅増などから、豪州経済が上向き基調であることを市場は感じ始めているようです。今後はこれまでの緩和基調がどこで打ち止めになるかを探る展開になりそうです。それでも緩和方向を示唆する発言あれば、豪ドル売りに反応しそうです。

前回の豪州中銀政策金利公表時の要旨、（5月3日現在、出所は豪州中銀）

（要旨）
今回の会合で委員会は0.25％のキャッシュレートを引き下げ1.75％とした。2016年5月4日から実施する。これはインフレ圧力が予想以上に低下したための措置である。

世界経済見通しは最近下方修正したものの、拡大方向は維持している。幾つかの先進国では景気拡大しているが、新興国の幾つかではより困難な状況が続いている。中国経済の第1四半期はより緩やかな成長となっている。
商品価格は直近の底値から幾分回復している。しかし、過去の下落トレンドからは脱却できていない。オーストラリアの貿易観点からするとまだ低いままに留まっている。

資本市場のセンチメントは改善してきている。ボラティリティは低下し、世界各国は著しく緩和基調を維持している。

オーストラリアの経済指標を見ると、過去の鉱山関連中心の成長からリバランスしながら、進展していることを示唆している。ゆったりしたペースだが、2016年も成長していくと予想している。
インフレは依然低く、特に最近のデータではそれが予想以上に顕著である。これまでの通貨高が状況を複雑にしているものの、企業や労働市場の改善は継続している。

今日の決定に際し、委員会はこれからも住宅市場の進展には注意を置き、貸し出し金利の推移や価格への波及効果を見ていきたい。現在までのところ、一段の低い金利になる潜在的リスクは1年前と比較して減ってきている。（出所：オーストラリア中銀）

(注)豪州中銀議事録要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。

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