ドル円・株、一段安は一旦回避(2016年6月6日)

先週末の米国雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことを受け海外市場で進んだドル安円高を受けて、

ドル円・株、一段安は一旦回避(2016年6月6日)

ドル円・株、一段安は一旦回避

株、ドル円スパイラル安とははならず

先週末の米国雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことを受け海外市場で進んだドル安円高を受けて、朝方東京市場オープン前にドル円は先週末の安値を下回る106.38をつけました。しかし、日中は徐々にドルに買戻しが入り、一時300円を超えて下落した日経平均が下げ幅を縮小したこともあり徐々にドル円も値を戻し、一時107.19まで回復した後107円前後での取引となっています。結局日経平均は前日比62円安の16,580円で終了、リスクオフの株、ドル円スパイラル安とははなりませんでした。

雇用統計にさまざまな解釈?

もっとも米国の利上げが遠のいたのであれば、直接的には株価にとってはプラス材料となるはずで、先週末の米株式市場も小幅安にとどまっています。また、日本を除く多くのアジア市場では本日株価指数は上昇しています。
更に非農業部門雇用者数の伸びだけが悪化した週末の雇用統計についても、一時的なノイズではないかとか、中にはすでに完全雇用に達しているので求人難が発生している証左ではないかとの妙にポジティブ(?)な解釈もされ始めていて、やや方向感がなくなっている印象です。

FRBイェレン議長のスピーチ待ち

今晩は次回FOMC前最後になるFRBイェレン議長のスピーチが深夜1:30に予定されており、雇用統計の解釈、前回スピーチとのトーンの変化等その内容に関心が集まります。
序盤の欧州株式指数先物はおおむねプラス圏での推移。

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