NZの2019年第4四半期GDPの予想
(今回発表予想)3月18日10時現在
NZの2019年第4四半期GDPが3月19日の日本時間午前6時45分に発表されまます。
NZの2019年3Q・GDPは前期比で予想上回り、年率ベースでは予想通りでした。4Qの予想は前期比0.5%ですが前年比1.7%となっていて、かなり下がると思われます。これは2018年4Qが前年比4.1%、2019年が同2.7%となり、しかも2019年4Qは前期比1.0%の伸びで年率2.7%を確保したので、この反動(基準数値が高い)がでていると思われます。
4Qはまだコロナウィルスの影響がありませんので、あくまで過去の伸びに対する数値とみていますが、NZドルが弱い現状では、予想以下の数値になれば相場に影響がでそうです。
また、上図(1)では最近でも前期比下降気味、上図(2)では、今回予想値に緑の横線を引いていますが、あまり芳しい流れになっていません。次回の2020年1Qはコロナウィルスの影響がでますので、一段と見通しが暗いものになりそうです。
また、NZ中銀の2020年2月時点でのGDPの前期比伸び率(2019年11月時点)推移予想は以下となっています。
今年3月末までは下方修正予想でしたが、先々は大きく回復を見込んでいたようです。コロナウィルスの影響でNZ中銀は緊急利下げを実施したばかりですので、次回5月に公表される見通しでは大きく下がるかもしれません。
NZドル米ドル相場はシカゴポジション221内で書いた0.5910(実際の底値は0.5915付近)米ドルまで遂に3回目のトライをしました。もし、週末でここを下抜けると、221内で記載した「1998年8月と2009年3月に0.4890米ドルを2回、2000年11月から2001年10月迄に0.3950〜0.40米ドルゾーンを3回付けました。」の2つのサポートを狙う方向になります。逆にこのポイントを3回目トライで守り、0.6010米ドルを越えて終わると、昨年12月末高値0.6737米ドルからの一本調子の下げが一段落する可能性が出てきます。それでも0.6190〜0.62米ドルの抵抗線(因みに38.2%戻しは0.6226米ドル)を上抜けて終わらない限り、本格的なNZドルのショートカバーは出にくいと思います。
(3月18日12:20、1NZドル=0.5963米ドル)
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