ユーロ圏・米国の2月PMI景況指数速報値の予想
本日(21日)、ユーロ圏及び米国の2月PMI指数速報値が発表されます。2020年に入り、製造業が僅かながらも世界的に底打ち気配を見せている中、新たにコロナウィルスの影響が拡大始めた1月中旬以降の流れを確認するのに重要となりそうです。
ユーロ圏PMI指数
ユーロ圏の製造業PMI指数の1月の結果は予想を上回りました。それでもユーロ圏とその中核をなす独は50未満ですので、依然低迷中です。今回予想は全て前月比下降となっています。一方で、1月のサービス業PMIの結果は独を除き予想を下回りました。2月予想も仏を除きあまり芳しい数値予想ではありません。まだユーロ圏は厳しい状況が続いています。
(今回発表予想)2020年2月21日 9時半現在予想値
米国2月PMI指数 (東京時間23時45分発表)
製造業 2月:51.5(レンジ51.0〜52.2)(1月は51.9)
サービス業 2月:53.4(レンジ52.1〜54.0)(1月は53.4)
下図は、主要3地域製造業PMI指数(米国はISM)です。全般的に3地域が低位で収斂しています。
下段の最近1年間を見ると、欧州(青色)は悪いながらも、年央から回復気味で推移しています。日本(オレンジ色)と米国(灰色)はまだトレンドとして下降となっています。どの地域が一早く50(こげ茶)を越えるか、あるいは一段下がるかが注目されます。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数
(2019年1月以降:緑線より右側の青色がユーロ圏2月製造業PMI指数の予想値)
下記チャートはユーロドル週足になっています。2018年8月底値をベースに結んだユーロ安サポートラインがB(=1.0720)です。このラインと平行に上げたラインがA(=1.1190)にあり、このAとBのユーロ安トレンドラインを形成し、現在のスポットは下限に近い水準にいます。ここまでラインC(=1.0910)と直近底値の1.0870を下抜き後に大きく下がっていますので、当面はCを回復しない限り、D(=1.1040)の抵抗線まで戻す勢いがありません。逆に、ラインBを割ると、2015年に3回止まった1.05が新たなユーロ底値方向になります。
今日発表予定のPMI指数は前月比よりも下がる予想になっていますが、レンジ下限かそれを下回るとラインBトライになりそうです。独とユーロ圏の製造業PMI指数が注目されます。
ユーロドル週足
オーダー/ポジション状況
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