ドル円高止まり 米長期金利の低下には連動せず(2/21午前)

21日の東京市場でドル円は112円を挟んで方向感のない動き。

ドル円高止まり 米長期金利の低下には連動せず(2/21午前)

ドル円高止まり 米長期金利の低下には連動せず

21日の東京市場でドル円は112円を挟んで方向感のない動き。午前中のレンジは111.92-112.19と高値は昨日NY市場の112.23には達せず、東京時間正午現在は112.01で取引されています。
昨晩のドル円は海外時間に発表されたフィラデルフィア連銀製造業指数や、景気先行指数等の米経済指標が軒並み事前予想を上回ったことで堅調推移し、一時112.23の高値をつけ、昨年の年初来高値112.40に迫る動きとなりました。
一方で昨晩のNYダウは新型コロナウイルスの感染拡大懸念から128ドル安で終了、米長期金利も徐々に低下し、10年物米国債利回りは東京午前には1.50%を割り込む動き。
これらの市場との相関性が最近比較的高かったドル円はこれまでと異なる動きをしているように見えます。

やはり、今回に関してはドル円は米経済の相対的優位と有事のドル買いというドル要因ばかりでなく、あまりこれまで材料視されてこなかった日本経済の先行き不透明感や、コロナウイルスが日本でも拡大しつつあることによる、「日本自体への不安」からの円売りが生じている可能性を検討せざるを得ない状況です。

テクニカルにはドル円は昨晩の上昇で長期の三角持ち合い上放れが鮮明化。本日この後は、ドル円が昨年の年初来高値112.40を上抜けて、2016年末高値からの下落の61.8%戻し113.24を目指す動きとなるかが注目されます。

ドル円高止まり 米長期金利の低下には連動せず

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