ドル円急落、一時109.65、株価も追随
6月最初の日の東京市場では午後にドル円が急落、一時106.65をつけ、株価もこれにつれ追随、17,000円を割り込みました。
前日の海外市場では強弱まちまちの経済指標、反落した原油、6月の利上げ確率の低下などからやや煮え切らない展開となり、欧米ともに株式市場は軟調、ドル円は110円台後半で東京に戻ってきました。
これを受けて東京市場でも株式市場が反落してはじまり午前中は方向感のない動きとなりました。一方、朝方110円台前半に弱含んだドル円は、豪州のGDPの上昇にいったんは110円台後半に戻しましたが続かず、午後二時前にはドル円で売りが優勢になりストップロスを巻き込んで110.60レベルから短時間に109.65安値まで下落しました。
ほぼ同時に日経平均も急落、ドル円と先物主導の日経平均のスパイラル的な下落となり、結局日経平均は279円安の16,955円で終了、ドル円はやや戻して110円手前のところで取引されています。
今日の動きは、このところややリスクオフにつんのめっていた感のある金融市場で、それに見合う数値の裏づけが十分に取れなかったこともあって、いったんはポジション調整といったところでしょうか。いずれにせよ今週はこれからECB理事会、OPEC総会、米雇用統計とイベント続きですので、全部通過するまでは次の水準の見極めが難しい中でのリスク量削減の動きと考えられます。
ただ、ドル円はチャート上では結局一目均衡表の雲を抜けきれず跳ね返されてきた形となっており、転換線や5日移動平均も下回った水準ですので要注意です。
今晩も米国ではMBA住宅ローン申請件数(20:00)、ISM製造業景況指数(23:00)、ベージュブック(地区連銀経済報告)(3:00)など重要指標が目白押しです。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちな展開。
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