NZ/円、小幅反発。短・中期トレンドともに“NZ弱気”は変わらず。
5日に発表されたニュージーランドの10-12月期の失業率は4.0%となり、前期の4.1%から改善しましたが、為替市場はこれには反応しませんでした。むしろ、中国発のコロナウィルス感染拡大による市場の不安心理が落ち着きを取り戻したことや、効果的な治療薬の発見が伝えられたこと、好調な米経済指標が好感されて、株式市場が下落前の水準まで戻しており、為替相場もドル全面高となる中、NZ/円も反発に転ずる動きとなっています。
チャートを見ると、日足は2/3に付けた69.95を直近安値として反転、上昇の流れに乗せていますが、1/16に付けた73.34を直近高値として上値を切り下げる流れには変化が認められず、この日足の上値抵抗は71.60-70にあります。一方で69.80-70.00には中期的な下値抵抗があり、これには一旦跳ね返された格好となっており、目先は上値余地を探る動きが強まっています。短期トレンドは“NZ弱気”の流れを変えていませんが、72.20超えで終えれば下値リスクが若干後退します。この場合でも中期トレンドが弱いことから急伸にも繋がり難く、73.50-60の抵抗を上抜けて越週するまでは下値リスクを残します。日足の上値抵抗は71.60-70、72.10-20に、下値抵抗は70.50-60、69.90-00にあります。21日移動平均線は71.96にあり、短期トレンドは下値リスクがより高い状態ですが、120日、200日線は69.97と70.53に位置しており、短期的な下値抵抗として働いています。
一方直近の週足は安値圏で引ける陰線引けとなり、この足が昨年10月に付けた66.94を基点として下値を切り上げて来たサポートラインから下抜けた位置で終えています。今週は69.90-00にある強い下値抵抗を守り切って反発に転じていますが、72.50-60、73.00-10に週足の上値が控えており、これらを上抜けきれない可能性も高いと見られます。週足の下値抵抗は69.90-00にありますが、69.80以下で越週した場合は68円方向への一段の下落リスクに注意が必要です。31週移動平均線は70.11にあり、強い下値抵抗として働く可能性がありますが、62週線は72.12にあり、中期トレンドが弱い状態にあることを示しています。
NZドル/円【週足】:(2/5現在31週移動平均線は70.11にあり下値抵抗として働いているが、
62週線は72.12にあり、これを下抜けて下落リスクが点灯中。)
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.02.10
N$シカゴポジション(2020年2月4日現在)
NZドル安リスクが大きいものの、積極的にショートを積み上げている訳ではない
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.02.04
ニュージーランド2019年第4四半期失業率予想(20/2/4)
2月5日、日本時間朝6時45分発表予定です。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。