欧州中央銀行(ECB)政策金利結果(2019年12月12日開催分)

(2019年12月12日木曜日:東京時間21時45分公表済)

欧州中央銀行(ECB)政策金利結果(2019年12月12日開催分)

欧州中央銀行(ECB)政策金利結果

欧州中央銀行政策金利に関する決定事項は以下の通りです。
・金融政策の据え置きを決定
・主要金利0.0%、限界貸付金利0.25%、及び中銀への預金金利▼0.5%を全て据え置くことで決定。
・資産購入プログラム(APP)を11月1日から月額200億ユーロで再開。これまでの債券は満期が来たときには再投資し、APPが続いている限り継続する。期間はインフレ見通しが目標とする2%に近付き、しかし2%を越えない水準になるまで行う。

尚、以下はご参考までに、ラガルド総裁記者会見要旨の一部です。内容的には前回10月とほぼ同じです。

(ラガルド総裁記者会見要旨)
・世界経済の不確実性による国際貿易の継続的な弱さにより、ユーロ圏の製造業を圧迫し、企業投資の伸びを鈍らせている。
・前回の会合以降に入手した経済データは全体的に弱いままだが、ある程度安定してきている。サービスや建設部門は回復力を維持している。
・スタッフの経済見通しでは、実質GDPは2019年1.2%、2020年1.1%、2021年と2022年に1.4%に増加すると予想している。

・ユーロ圏のHICP年率は10月の0.7%から11月には1.0%まで上がった。これは主にサービスと食料価格の上昇を反映している。HICPの先々は2019年1.2%、2020年1.1%、2021年1.4%、2022年1.6%を予想している。9月時点の見通しと比較すると、HICPは2020年は少し上方修正し、2021年は少し下方修正した。これは主にエネルギー価格の見通しによる。
・家計や企業のローンの伸びは堅調である。これは緩和的金融政策により銀行の貸出金利が低下したことによる。非金融機関のローンの年率の伸びは9月の3.6%から10月には3.8%に上昇した。家計は緩やかに上昇し、10月に年率3.5%の伸びになった。

(財政政策、通貨供給などは略、及び質疑応答も略)出所:ECB HPから


(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。

ユーロドルの相場はECBの金融政策発表直前は1.1130米ドル付近で推移していましたが、ECBの据え置き決定で20ピップス程度ユーロが買われました。その後は持ち高調整のユーロ売りに1.1103付近まで小反落しました。しかしながら、英国総選挙の出口調査で与党保守党の勝利見通しに、シドニー市場でポンドが急騰すると、ユーロも連れ高となり、高値1.12手前まで急伸し、1.11台後半で推移しています。
結果、日足ベースの1.0995〜1.1140の3角保合いは今日上抜けた状態になり、ユーロが強い状況になっています。

欧州中央銀行(ECB)政策金利結果

(ユーロドル週足)

週足ベースですが2018年9月を高値にしたユーロ安トレンドライン(AとB)の上限(A)近くまで上がっています。現在のAが1.1190付近にあるので、今日の週足終値が1.12台乗せで終わると、新たなユーロ高トライになります。この場合は途中の1.1260、1.1320等の抵抗線をこなしながら、青い横ラインの1.14絡み方向の狙いになります。
一方でサポートは緑の1.10にあるので、これ以下になると、AとBのトレンドライン回帰になります。

今日のロンドン・NY市場で英選挙の結果を囃し立てるか否かが注目されます。


(12月13日14:20、1ユーロ=1.1172ドル、=122円48銭)

オーダー/ポジション状況

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