米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について予想(12/11)

日本時間2019年12月12日木曜日早朝4時発表予定です。

米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について予想(12/11)

米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について

本日FOMCの金融政策が公表されます。NY時間12月11日14時(水曜日)に政策金利が公表され、その後パウエルFRB議長の記者会見が予定(同14時半)されています。
今回の市場予想は以下の通りになっています。

(1)政策金利(12月11日 9時現在の予想)

現在のFFレート「1.50〜1.75%」⇒据え置き(エコノミスト全員据え置き)

また、超過準備預金金利は前回1.80%⇒1.55%に引き下げましたが、今回は据え置き予想になっています。しかしながらエコノミストの予想レンジは1.55〜1.60%になっており、一部では利上げを予想しているエコノミストもいます。
尚、この超過準備預金金利とは準備預金残高のうち、法定準備残高を越える分に対して付利される金利です。

今回の注目点としては、@インフレが2%付近になってきたので、今後のFRB金融戦略の基本線の改訂が行われるのか(予防的利下げ後の新戦略)、A米中貿易協議の進展具合が不透明な中で如何にハト派的文言を維持するのか、B雇用拡大が継続している状況で、製造業の回復をどの様に捉えているのか、等が市場の注目点になっています。
FOMCの結果よりも議事要旨やFRB議長の記者会見が注目されそうです。

昨日までのCME Fedwatchは以下となっています。前回のFOMC後は12月で20%強の利下げ、来年1月には40%強の利下げを予想していましたが、わずか1ヶ月半後の直前では今回の利下げ予想は0%、逆に2.2%ですが、利上げ予想もあります。来年1月は割合が少ないですが、2%の利上げと7.6%の利下げとに見方が分かれています。今後の予想は経済指標と米中貿易協議の進展次第になりそうです。

米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について

下図は9月2日からの米10年債金利とドル円NY終値です。下記の赤い矢印は上記のCMEのFedwatchの記載日になっています。

米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利について 2枚目の画像

11月21日以降は為替と金利が乖離していましたが、CMEでの利下げ予想が減るに従い金利は上昇し、利下げ無しでドル買い先行していましたが、FOMC前に持ち高調整してきた感じです。

(2)最近のFRB関係者中心に主な発言(最近2〜3週間)

ご参考までに前回会合での投票者の内容を記しておきます。
@10月利下げ決定に賛成者:パウエル、ウィリアムズ、ボウマン、ブレイナード、ジェームス・ブラード、クラリダ、エバンス、そしてクォールズ。
A現状維持主張し反対者:エスター・ジョージとローゼングレンの2名。

11月27日 ブレイナード@FRB理事  「リスクは依然として下方向だがセンチメントは改善している」
11月26日  カプラン・ダラス連銀総裁 「金融政策は適切な位置にある」
11月18日 エバンス@・シカゴ連銀総裁 「緩やかな賃金上昇はインフレが差し迫っていない状況」
11月22日 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 「個人消費は依然として強い」
11月22日 メスター・クリーブランド連銀総裁 「弱さが経済全体に拡大している兆しはない」
                       「リスクは下再度で投資が弱い」


11月20日 ウィリアムズ@・NY連銀総裁 「金融政策のスタンスは適切」
11月19日 ウィリアムズ・NY連銀総裁 「インフレ目標の達成に非常に近づいている」
11月19日 トランプ大統領  「パウエルFRB議長には会合で、他国と比べて金利が高過ぎると伝えた」
11月19日 ローゼングレンA・ボストン連銀総裁 「FRBのインフレ目標に近づいている」
11月15日 パウエル@FRB議長  「米債務は経済より早く拡大しており、持続不可能」
                 「米景気は持続的な拡大の可能性が高い」
11月14日 クラリダ@FRB副議長  「インフレは2%に近づいている」
11月14日 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 「現時点では金利を据え置くべき」

文中の@〜Aは前回の投票メンバーの行動分類です。

(2019年12月11日11:11、1ドル=108円75銭、1ユーロ=1.1093ドル)

オーダー/ポジション状況

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