オーストラリアの10月貿易収支結果
(今回発表)12月5日公表分(出所:豪州統計局)
10月の豪州貿易収支が発表されました。結果はエコノミストの平均予想を大きく下回る+45.02億豪ドルに留まり、エコノミスト予想レンジの下限すら割り込む悪化となりました。また、9月も当初の71.80億豪ドル⇒68.47億豪ドルとなり、この差分を今回発表された実績に当てはめると+41.69億豪ドルとなり、一段と悪化しています。
GDPベースで四半期を比較すると、
2018年4Qは月平均+30.74億豪ドル、2019年2Qは+61.78億豪ドル、3Qは+69.4億豪ドルとなり、4Qの最初の数値が45億豪ドルですので、前年比の伸び率は+46.47%、前期比では▼35.2%ものGDPマイナス要因になります。
内容としては、9月より輸出が縮小し、輸入が若干増加しています。内需は比較的好調さを保ったようです。世界経済の縮小影響を受けるのか今後の数値の流れは重要になります。
個別内容として、9月に比べて10月に大きく変化した項目は、
輸出(前月比▼22億豪ドル)が、非農業関連が▼17.10億豪ドル、金が▼6.66豪ドルと減っています。
一方、輸入(同+1.40億豪ドル)は、資本財が▼1.52億豪ドル、金が▼2.58億豪ドルに対し、消費財+3.34億豪ドル、中間財+2.56億豪ドルになっています。
上図は2019年10月までのオーストラリア貿易収支のグラフです。緑は収支ゼロ、青は2017年12月高値の黒字46億豪ドルをベースに引いてありますが、遂にその水準を下回ってきました。11月に下げ止まるか注目されます。
豪ドル米ドル相場は小売売上高をご参照願います。
(12月5日12:10、1豪ドル=0.6844米ドル)
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