オーストラリアの第3四半期GDP予想
明朝、豪州の第3四半期GDPが発表されます。下図を見ると、今回の予想も大きな回復をみせていない模様で、移動平均線は少し反発したという程度に留まっています。オレンジ色の横線は0.5%にありますが、2017年以前は概ねライン上で推移していました。
(今回発表予想)12月3日12時現在
(上)豪州のGDP推移(前四半期比ベース):3Q予想値を加味、○印は各年3Q
(下)前年比ベース:3Q予想値を加味、赤い線は2013年最低の1.9%
前回の2Qは前期比、前年比共に予想通りでした。今回の3Qは前期比で同じ伸び、前年比は2018年3Qの数値(上図○印)が低かったことから、前期よりは上昇になっています。
また2011年〜2018年間の最低値である2013年2Qの1.9%に線を引いていますが、2019年になってから1度も越えていません。今回予想通りの数値になると、下落トレンドからは脱却できますが、まだ力強い景気回復とは言えない状況です。
豪州中銀は予想通り金利を据え置きましたが、明日のGDPから始まる今週の経済指標次第で来年2月の利下げ予想を裏付けするのか注目されます。
豪ドル米ドル相場は、金融政策公表前に0.6820米ドル辺りで推移していましたが、予想通りの据え置きにも関わらず、豪ドルが買われてショートカバーを誘っています。現状では次の抵抗線0.6860〜70米ドルが上値ポイントになります。
(12月3日14:00、1豪ドル=0.6841米ドル)
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