米国第3四半期GDP速報値の予想
(今回発表予想)10月29日10時現在
(1)GDP推移(前期比年率ベースと3四半期移動平均線:2Q予想値を加味)
(2)GDP推移(前年同期比ベース)
明晩(10月30日水曜日 日本時間21時30分)に、米国の第3四半期GDPの速報値、個人消費、コアPCEデフレータ等が発表されます。
GDP予想数値は前期比年率+1.6%と前期の+2.0%から減速し、個人消費も前期の+4.6%から+2.6%と大きく下がる予想になっています。個人消費は前期の反動と思われ、FRBもここまでの個人消費は堅調推移と分析しています。
またチャート(2)の前年比ベースは、今回予想値(前期比年率)+1.6%をベースに計算すると+2.0%となり、2Qの2.3%からは下がります。2018年2Qを頂点とした伸びからほぼ下降傾向(青の矢印)を続けています。
相場は、2016年底値からのサポートは既に下抜けており、ドルは先々弱い状態のままになっています。しかしながら、2018年以降104円50銭〜60銭で3回も下値を止められているので、現状は104円50銭〜110円90銭のディセンディングトライアングルを形成しています。従い、ドル中立に戻すには111円以上の終値が必要になります。
短期的には107円70銭〜80銭をサポートにして、ここまでの相場は109円30銭〜40銭にある抵抗線狙いとなっています。ここを越えれば、109円90銭、110円40銭にある抵抗線を試しながら、トライアングル上限である110円90銭までの上値余地が広がりそうです。逆に107円50銭未満で終わると、ドル上げが終了します。
本来ならGDPは重要な指標ですが、この後5時間半後にFOMCがありますので、GDP数値が余程上下に振れない限りは行って来いの相場になりそうです。
(10月29日13:30、1ドル=108円97銭、1ユーロ=1.1096米ドル)
オーダー/ポジション状況
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