FOMC議事録でドル円急伸、米株は変わらず
今朝がた公表された米国の4/26-27日開催のFOMC議事録要旨では市場の事前予想以上に政策委員の間で6月の利上げが現実味のあるものとしてとらえられていたことが分かり、サプライズとなりました。
これを受けてドル円は急伸106.60レベルから節目の110円を超え一時110.22をつけ約三週間ぶりの円安となっています。
議事録では4-6月の米経済成長が上向き、労働市場が改善される場合に6月の金利引き上げが適当になる可能性が高いと指摘されていますが、あくまで今後のデータ次第という内容、また、市場が全く6月利上げの可能性を織り込んでいないことを懸念する内容も含まれていました。
このところ地方連銀総裁等FRB周辺の比較的タカ派の発言と市場の利上げに対しての認識のズレが指摘されていましたが、予想以上のはっきりとした形で現れたことに市場は反応しています。
ただ、米株式市場は昨日下落分でほぼ織り込んでいたためか、米株はほぼ変わらずでした
今後6月のFOMCにかけては一層各種の米経済指標に敏感にならざるを得ない状況となりましたが、今日のところは110円を回復したドル円が東京市場でどのように消化されるかが注目されます。とりあえず110.38近辺の一目均衡表の雲の下限あたりを超えてこれるか否かに注目です。
ただし、上限は113.83と今日のところは雲は厚く、今回の材料だけでそこまでの上伸は難しいものと思われます。
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