FOMC 議事録後に一段高(2016年5月19日)

円安を通じて

FOMC 議事録後に一段高(2016年5月19日)

ドル円:5月19日のファンダメンタル分析

東京市場から上下の振れは見られたもののドル買いの動きとなりました。G7に対する期待は考え難いものの、ユーロドルが直近安値を下回る動きも手伝ってじり高の流れを継続しての海外市場入り。ドル円は安値高値とも切り上げる動きの中、前日安値を上回りテクニカルにも買いが目立つ状況でFOMCの議事録公表待ちとなりました。内容は4月のFOMC後に出てきた内容に沿うものではあったものの、6月利上げの可能性が思いのほか強く示されていたことから、一時遠のいていた6月利上げ思惑が再び脚光を浴びた議事録となりました。その後、ドル円、ユーロドルともにドルが一段高となりドル円は高値110.26レベル、ユーロドルも安値1.1214レベルを付け、それぞれドル高値圏でのクローズとなっています。

ドル円:5月19日のテクニカル分析

ドル円は、FOMC議事録発表までは直近高値を超えたものの先週後半から続く上昇チャンネル内での動きとなっていましたが、110円台に乗せてきたことからやや様子が変化してきたと考えられます。110円に至るまではそれなりに売りオーダーが入っていると聞いていましたので、こう簡単に大台乗せを実現したのは少々驚きです。ただ、大きな円高トレンドに変化が出たとまでは考えられず、3月29日高値と4月28日高値を結んだレジスタンスラインが位置する110円台半ばはいったん引っかかってくる水準と考えられます。本日は大台を上抜けたこともあり下値も底堅くなると考えられ、109.90レベルをサポートに、110.50レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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