予想外のGDP改善で市場シナリオ狂う
今朝方発表となった本邦1-3月期のGDPは前期比年率で1.7%と事前予想の中心+0.3%を大幅に上回る番狂わせの結果となりました。
これはうるう年効果を差し引いてもプラス成長と見られる数値です。
項目別では約6割を占める個人消費の+0.5%の寄与度が大きく、逆に設備投資は-1.4%,
公共投資+0.3%、輸出+0.6%等。
今回は市場の事前の思い込みが激しくGDPの数値が実質マイナスであることを前提として、増税見送り、財政出動等各種の景気刺激策が打ち出されることまでを織り込んで円安、株高が進んでいたため、反動でドル円は発表前の109.25レベルから108円台後半に下落、日経平均は下落後方向感を失っています。
安倍首相はこの結果を受け本日中に公明党の山口代表と自公党首会談を開く方向ですが、個人消費のプラスが光るだけに消費増税見送りとなるか否かは微妙なところです。
ただ、このGDPの数値自体もうるう年効果を除けば+0.6%程度とみられ、必ずしも力強い内容とはいえないため引き続き政策による後押しを催促する動きは継続しそうです。とはいえ、市場はすぐに政策対応のトリガーとなる悪い数値をGDPに期待していただけに材料の消化にやや苦労している雰囲気です。
10時40分現在ではドル円は109円台を回復、日経平均もプラスに転じています。
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