豪中銀議事録公開受けA$上昇(2016年5月17日)

A$は午前中に発表となった豪州中銀の5月3日の予想外の利下げが行われた政策決定会合の議事録の公開後上昇しました。

豪中銀議事録公開受けA$上昇(2016年5月17日)

豪中銀議事録公開受けA$上昇

A$は午前中に発表となった豪州中銀の5月3日の予想外の利下げが行われた政策決定会合の議事録の公開後上昇しました。

議事録では前月に予想外に低下した消費者物価が議論され、経済成長や失業率の動向は大きく変化はない中で、消費者物価の低下のみは一時的な要因とは考えられずデータの信憑性も高いこと、住宅市場は以前に比べて関連貸出に関する監督が行き届いており以前ほどの利下げのリスクがないことなどから利下げに踏み切ったとの内容です。

議事録には各国の為替の状況や豪ドルの経済に与える影響に関するコメントはありましたが、金利の変更と直接結びつく内容とはなっていませんでした。
また、前週に日銀が市場の予想を裏切り追加緩和を行わなかった結果急激な円高が進んだことなどにも注意が払われています。

ただし、今回利下げを実施するかもう少しデータを収集し見極めるために利下げを見送るかは最後まで議論され、利下げ見送り派が最終的には利下げによるインフレ率の回復が経済の持続的成長に寄与することを説き伏せられた様子が伺えます。

これを受けて、今後の年内の複数回の更なる利下げを織り込みつつあったマーケットは、場合によっては利下げは今回限りの可能性もありと見通しを後退させることとなり、豪ドルに買いが集まりました。

公表前対円で79円台半ばで推移していたA$は80.24レベルまで上昇、対ドルでも0.7285レベルから0.736台まで上昇その後も高止まりして取引されています。

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