シカゴポジション(CME)197
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どのようなポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年9月17日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルのポジションは先週もネットショートを12,900枚減らしました。残高は40,000枚まで下がりました。内訳はロングが2,400枚減、ショート15,300枚減で、総枚数でも17,700枚の減少になりました。チャートを見ると、黒の豪ドル安トレンドレイン内で、緑の抵抗線に阻まれています。緑の抵抗線は0.6900米ドル付近にあり、先週の高値が12日の0.6895米ドルでしたので、前回締日まではショートカバーで豪ドルが堅調でした。
しかしながら、18日以降は高値からほぼ140ピップスの豪ドル安になっています。現在のスポット0.6775米ドルは、黒より一段高い水準にある赤のトレンドライン0.6795米ドルを下回っています。今日が締日なので、0.68米ドル以上でNYが終われるかがポイントになります。
実際の相場は、今週0.6685〜0.6985米ドルの豪ドル安トレンドライン内で推移しています。上限は終値ベースのチャートである黒のトレンドライン上限に相当しています。このトレンド内で、7月高値と先週高値(0.6895米ドル)を結ぶと、0.6860米ドルに抵抗線が出来ています。
この抵抗線を抜けば、再度0.69米ドル、更にトレンドライン上限までのトライが見えてきます。
但し、先週高値から140ピップスもの豪ドル売りに、現在は先にライン下限(0.6685米ドル)を狙う動きになっています。この途中に重要なサポートライン0.6740〜50米ドルがあり、もしここを切ってしまうと0.6710、0.6885米ドルまでの下値トライになりそうです。現在の豪ドル安リスクを減じるには少なくとも0.6810米ドルを越える必要があります。
シカゴが大きく減らしたショートポジションを再度積み上げているのか、来週のポジション残高が注目されます。
(1豪ドル=0.6781米ドル、9月24日14:25)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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