日経平均、ドル円行って来い(2016年5月16日)

今日の東京市場では一部で報じられた消費増税の先送り観測や財政政策への期待から株式、ドル円とも強含み、

日経平均、ドル円行って来い(2016年5月16日)

日経平均、ドル円行って来い

今日の東京市場では一部で報じられた消費増税の先送り観測や財政政策への期待から株式、ドル円とも強含み、朝方はマイナスで始まった日経平均は一時200円超上昇、ドル円も109円に接近しました。
しかし、ドル円が108.99までで反転すると株式もそれにつれて失速、終盤にはマイナス圏に再突入するも最後はかろうじて持ち直し54円高の16,466円で終了しました。
市場では18日発表される本邦1QのGDPに注目が集まり、週末仙台で開催されるG7七カ国蔵相中央銀行総裁会議に関しても何らかの材料が出るのではないかとの楽観的なムードが感じられますが、財政出動についても円高阻止についても、ドイツ、アメリカサイドから否定的な意見が聞かれるなど、今のところ参加国による強力な共同歩調がとられる感じはありません。
G7終了後成果が期待はずれだったり、不協和音が目立つ内容だったりした場合に反動の円高株安にならないとも限らず、予断を許さない状況です。

ドル円はすでに5営業日にわたり108円台後半に集中する基準線や25日移動平均線等のチャートポイントを連日またぐ形で膠着相場となっています。
まずは18日のGDPを確認したうえでG7で何が出てくるかを見極めるまでは為替もどちらにも動きにくい状況が続くものと思われ、株式市場もそれに沿った動きとならざるを得ないものと考えられます。

本日公表された本邦4月の企業物価指数は前年同月比4.2%の下落と焼く6年半ぶりの低水準となりました。また、午後に発表された4月の工作機械受注も前年比26.4%減少でこちらも2013年1月以来の減少幅でした。
序盤の欧州株価指数先物は概ねマイナス圏で推移。今晩は21:30からニューヨーク連銀製造業景気指数の発表があります。

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