A$シカゴポジション(2019年9月10日現在)

現在のショートを一段と減らしてくるのか、再度ここから積み上げていくのか分岐点にきています。

A$シカゴポジション(2019年9月10日現在)

シカゴポジション(CME)196

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

シカゴポジション(CME)196

主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年9月10日現在の数値)

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

シカゴの豪ドルのポジションは先週もネットショートを6,300枚減らしました。それでもまだ残高53,000枚なので、かなりのショートを維持しています。内訳はロングが2,900枚増、ショート3,400枚減で、総枚数では僅か400枚の減少にとどまっています。

チャートを見ると、依然として黒いトレンドレイン内での動きに終始していますが、以前から形成している赤いラインの下限を上回ってきています。この赤のサポートラインは0.6790〜0.68米ドル付近にあるので、ここを維持している限り短期的に豪ドルは底固くなっています。上値は黒のトレンドライン内に新たに緑の抵抗線を加え、そのラインが0.6920米ドル付近にあります。もし越えれば黒の抵抗線は0.6980〜90米ドルまでの上値余地が広がってきます。

実際の相場は、今週0.6690〜0.6990米ドルの豪ドル安トレンドラインになっています。上限は終値ベースの黒いトレンドライン上限に相当しています。先週の高値は0.69米ドル手前までで、それ以前の7月10日に豪ドルの下押しが0.6910米ドルにあるので、この0.6900〜10米ドルが目先の抵抗線になっています。もし越えてくれば0.6950〜60、0.6990〜0.70米ドルの2つの抵抗線を残すのみです。

一方で9月初旬の底値から上げてきたサポートラインを切り始めており、現状では今回の豪ドル戻り高が一度終了しそうな形になっています。そのため0.6810米ドルを切ってくると、0.6750、0.6710、0.6690米ドルの順に再度下押し先行になります。シカゴは5万枚のポジションが節目になっているので、現在のショートを一段と減らしてくるのか、再度ここから積み上げていくのか分岐点にきています。しばらく横這い状態が継続するかもしれません。

(1豪ドル=0.6835米ドル、9月17日14:15)

シカゴポジション(CME)196 2枚目の画像

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

オーダー/ポジション状況

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