ユーロドル横ばい後 フランス鉱工業生産大幅改善で強含み(7/10夕)

10日の東京時間にユーロドルは1.12台前半で横ばい推移。

ユーロドル横ばい後 フランス鉱工業生産大幅改善で強含み(7/10夕)

ユーロドル横ばい後 フランス鉱工業生産大幅改善で強含み

10日の東京時間にユーロドルは1.12台前半で横ばい推移。午後3時頃までの取引レンジは1.1202-11とほぼ無風状態でしたが、15:45に発表された5月の鉱工業生産の数値が予想を大幅に上回る前年比+4.0%と発表されると、ユーロ買いがやや強まり、東京時間18:30現在は1.1220-25レベルでの取引です。

市場の関心は今晩のパウエルFRB議長の下院での議会証言、そして明日未明に発表される前回FOMCの議事要旨の内容に集中。前回FOMCでは声明文の内容などが変更され、議長記者会見も予想以上に利下げの可能性を強調する内容だったことから、一時は今月末のFOMCでの0.5%の利下げが織り込まれる状況となりました。しかしその後は先週末の雇用統計の数値改善等を受けて急速に金利先安観に調整が入り、現時点では0.25%の利下げが99.7%のコンセンサスとなっています。

今晩の議会証言では可能性は低いものの、利下げ見送り等を示唆する内容になった場合には、ユーロの一段安の可能性もあり今晩は波乱含みです。

夕刻のユーロの上昇でテクニカルにはユーロドルは一目均衡表の「雲」の上に浮上しつつあり目先1.1247の90日移動平均線を目指す動きです。

尚、欧州委員会が先ほど発表した2019年夏の経済見通しは下振れリスクが強まったとして見通しを下方修正。今年のユーロ圏の経済成長率を+1.2%と予測、来年の成長見通しを従来の+1.5%から+1.4%に、インフレ見通しもそれぞれ+1.4%から+1.3%に引き下げていますが、為替に大きな動きはありません。

今晩パウエル議長の議会証言は23:00からですが、21:30に証言内容の原稿が事前公開されます。また、前回6/18-19開催のFOMC議事要旨の公表は明日未明3:00の予定。

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