NZ/円、70円台で底打ち確認。中期トレンドが弱く75円台はまだ壁。
6/28に政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)を現行の1.5%に据え置き後、ニュージーランド経済状況に特に変化はなく、対外的にも6月末に行われた米中首脳会談で中国への追加関税措置が見送られたことや、通商協議が再開されることが決定されて株式、為替市場には安心感が広がり、NZ相場も対ドル、対円でジリ高の展開となっています。
チャートを見ると、日足は6/18に付けた70.27を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。また、この間に6/26の大陽線が4/15に付けた75.96を直近高値として上値を切り下げて来た流れから上抜けており、短期トレンドに変化が生じています。中期トレンドが弱いので急伸にも繋がっていませんが、70円台にある中・長期的に見た強い下値抵抗にしっかりと跳ね返されており反転、上昇の流れに入った可能性が高く、今後は73〜74円ゾーンにある強い上値抵抗をどこまで消化できるかトライする動きが期待できます。日足の上値抵抗は73.20-30、73.70-80に、下値抵抗は72.00-10、71.20-30にあります。短期トレンドは70円割れを見ない限り、“NZやや強気”に変化しています。
一方直近の週足は、高値圏で引ける陽線引けとなり、週初から上値トライの動きが先行しましたが、72.70-80の上値抵抗には一旦ぶつかっています。中期トレンドが弱いので上値を追い切れない可能性にも注意が必要ですが、73.20-30の抵抗を上抜けて越週した場合は下値リスクが若干後退します。この場合でも中期トレンドが弱いことから、76.50超えで越週するまでは下値リスクを残します。短期トレンドは“NZやや強気”に変化していますが、70円割れで終えた場合は再び“NZ弱気”に変化して下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は74.14と74.69に位置しており、中期トレンドはこの下に入り込んでおり“NZ弱気”の流れを変えていません。
NZドル/円【週足】:(7/3現在31週移動平均線は74.14に、62週線は74.69にあり、収束中のこれらを大きく下抜けて中期トレンドは新たな“NZ弱気”の流れに入っている)
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