シカゴポジション(CME)184
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年6月18日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
シカゴのNZドルポジションは、ネットショートを8,300枚増やしてきました。昨年11月第1週締日の2万5000枚に近いポジション積み上げになっています。この時点は9月中旬にいきなり3万枚越えるショートまで積み上げ、約6週間3万枚以上をキープし、11月に2万5000枚まで一気にショートカバーしています。過去のパターンではまだ積み上げ余地が残っています。内訳はロング3,500枚減、ショート4,800枚増で、総枚数では1,300枚増加に留まっており、ポジションはどちらにも動かしやすくなっています。
チャートを見ると、まだNZドルは大きく下がり、赤いNZドル安トレンドライン下限からは離れています。
実際のNZドル米ドル相場は、5月23日底値0.6482米ドルと6月14日底値0.6488米ドルでダブルボトムを付け、シカゴ締日の18日からNZドルが100ピップス以上上昇しています。6月11日締日の終値が0.6578米ドルでしたので、18日までに作ったショートは全てコスト割れになっています。それ以前のショートと合わせてもあまりコストが良いとは思えない水準になっています。
3月21日高値からの抵抗線が0.6630米ドルにあるので、もしここを越える動きになれば、ショートポジションの多さから、シカゴは売り増しより、ショート手仕舞いの可能性が高いと思われます。この場合は0.6685〜95米ドルにある抵抗線狙いになります。相場は0.6630米ドルの抵抗線を越えた場合にはもう一段の上値トライに繋がる可能性が広がりますので、0.6885〜95の抵抗線は通過点になり可能性もあるので、売りは引き付けてした方が良さそうです。一方で下値は0.6570〜80、0.6530〜40米ドルにサポートがあり、切ればNZドル底値0.6480米ドルの3回目トライになりそうです。
(1NZドル=0.6602米ドル、6月24日14:20現在)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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