シカゴポジション(CME)182
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年6月4日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
シカゴの豪ドルのポジションは前週よりショートを縮小してきました。ネットショートを3,100枚減らして63,300枚としました。前回の最大ショート時(2018年10月)に73,000枚あったポジションは、その後一貫してショートカバーしています。来週の数値がこの傾向と同じパターンになるか注目されます。内訳を見ると、ロング2,300枚減、ショート5,400枚減で、先週に続き7,700枚の総ポジション減少になっています。下図(1)を見ると、先々週に赤い豪ドル安トレンドライン内に回帰してからは、レンジ内の黒い抵抗線に向かって豪ドルが買われています。明日締日の水準でこの黒の抵抗線が0.70米ドルを少し越えたところにあり、現在のスポットが0.6973米ドル付近ですので、このまま行けば攻防の分岐点で止まりそうな状況になっています。
実際の相場は、引き続き豪ドル安トレンドライン0.6880〜0.7130米ドル内で推移しています。先週このレンジ内の0.6990〜0.70米ドルに強い抵抗線があるとしましたが、先週はザラバで少し上抜けましたが、結果はヒゲだけの抜けに終わっています。下のチャート、黒の抵抗線と重なる水準にいますので、明日の終値が注目されます。もし上値を越えた場合はトレンドライン上限方向への動きになり、0.7050〜60、0.7100米ドルに抵抗線が控えています。逆に、もし0.70の抵抗線を守られると、再度下押しになります。この場合は0.6940〜50米ドルを守るか否かになります。割れた場合には0.6910〜20、0.6880〜90米ドルのレンジ下限方向への動きに戻されます。ドル円・ユーロドルとドルのロングポジションを減らし始めているので、豪ドルポジションへの影響もあると思われます。引き続きシカゴポジションは正念場にあると思います。(1豪ドル=0.6970米ドル、6月10日14:14現在)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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