短期トレンドは“豪ドル弱気”74円台に強い下値抵抗あり。中期は弱気。
6/4、オーストラリア中銀は政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)を0.25%引き下げ、過去最低となる1.25%に決定しました。予想通りの結果にマーケットの反応は鈍く、むしろショートカバーの買い戻しの動きに一時75円台後半へ値を戻す場面が見られました。しかし、米中貿易摩擦やトランプ政権によるメキシコへの不法移民問題に対する制裁関税賦課の動きなど、世界貿易や世界経済の先行きに不透明感が増しており、リスク回避的な動きが警戒される状況に変わりありません。
チャートを見ると、日足は6/3に付けた75.40を直近安値として下げ渋りの展開が続いていますが、76円の壁を越えられずに小反落しています。74円台には中期的な下値抵抗が控えており、簡単には下抜けないポイントですが、日足の形状はまだ弱く、下値リスクがより高い状態に変わりありません。日足の上値抵抗は76.00-10、76.70-80に、下値抵抗は75.00-10、74.10-20にあります。76.50超えに値を戻した場合は日足の形状が改善して上値余地がもう一段拡がり易くなりますが、この場合でも中期トレンドが弱く、78.50超えに値を戻さない限り、下値リスクを残します。21日、120日、200日移動平均線は75.84、78.13、79.31に位置しており、短期トレンドは“豪ドル”弱気の流れにあります。
一方直近の週足は、小陽線で続落を食い止めていますが、上値を切り下げる流れに変化が認めらません。一方で、72〜74円ゾーンには中期的な下値抵抗が控えており、このレベルは簡単には下抜けないでしょう。しかし、78円割れから新たな下げトレンド入りしており、戻りに転じても大幅反発は難しいでしょう。週足の上値抵抗は75.90-00、76.80-90に、下値抵抗は74.00-10、73.20-30にあります。31週、62週移動平均線は78.85と80.29にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れを変えていません。また、5月足が安値圏で引ける陰線引けとなり、月足の下値抵抗であった77.00-20を割り込んで、新たな下げトレンド入りの可能性が生じています。78円超えで越月するまでは一段の下落リスクにより警戒が必要です。
豪ドル/円【週足】:(6/6現在31週移動平均線は78.85に、62週線は80.29にあり、これらを大きく下抜けて、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っている)
オーダー/ポジション状況
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