オーストラリア 5月失業率予想(19/6/12)

(発表6月13日、日本時間10時30分発表予定)

オーストラリア 5月失業率予想(19/6/12)

オーストラリア 5月失業率予想

オーストラリア 5月失業率予想

(6月12日10時現在)

オーストラリア 5月失業率予想 2枚目の画像

(1) 就業者数…前回4月は予想を上回る結果となりました。しかしながら、2017年以降の移動平均線(下図オレンジ色)は引き続き緩やかな下降を辿っています。
今回5月の予想値は4月を下回る+1.6万人の増加となっています。予想レンジは0.1万人〜5.0万人と幅広いですが、中間値が1.6万人ですので、ほとんどエコノミストは2万人以下の予想になっています。また下図○印の例年5月を見ると、概ね4月を踏襲する数値になっています。従いまして、今回も予想値に近いものになりそうです。
(赤い線はゼロ、○印は各年5月、黒い線より右側は今回予想値)

オーストラリア 5月失業率予想 3枚目の画像

(2) 失業率…4月の結果は5.2%で、予想を下回る結果になりました。豪州中央銀行の失業率予想は4.75%まで改善するとのことですが、6月4日の議事要旨内で、改善は緩やかになっていると分析し、雇用の改善が賃金上げを促していると分析しています。この数値の悪化にはあまり拘っていないので、5.2%を大きく越える悪化にでもならない限りは想定の範囲内と言えそうです。但し、図では移動平均線も上がってきていますので、今後のトレンドは要ウォッチになります。

図で中央の黒い線は5.6%に引いています。赤い線より右側は今回予想値です。

豪ドル対米ドルは0.6870〜0.7120米ドルの豪ドル安トレンドは引き続き維持されており、この間の強い抵抗線0.7000が抜切れずに0.6950米ドルのサポートで止まっています。現在のスポットはこのサポート付近で推移していますが、もしここをブレークすると0.6910〜20、0.6880〜90米ドルまでの下押し先行になります。上値はまだ0.7000〜10の抵抗線が効いており、越えれば0.7050〜60、レンジ上限の0.7120米ドルまでの上値余地が広がります。
明日の数値がよほど上下に振れない限りは0.69台後半の狭いレンジに押し込められる状態が続きそうです。(1豪ドル=0.6952米ドル、6月12日11時22分現在)

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