アメリカ4月貿易収支予想
(今回予想)
3月までの推移と今回予想値(発表値は黄色の折れ線で、今回分は○印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支、黄色の折れ線:財とサービスの収支(通常発表分)
青の棒グラフ:対中国、オレンジ:対日、
本日21時半に米国の4月貿易収支が発表されます。ここ数ヶ月間、赤字額はほとんど横這い傾向ですが、対中貿易が下降を続けています。(上図青の矢印)昨年12月の対中赤字額419億ドルが3月には283億ドルで、▼136億ドルの減少になっています。また、下図で中国からの貿易黒字をみても、昨年12月をピークに黒字減少になっています。
また、新たに、対メキシコとの関税賦課もでてきますので、収支動向は要注目になります。因みに、市場は、米国の場合赤字の裏返しが国内消費堅調と見方が一般的になっています。従いまして赤字減少が必ずしも経済に良いとの見方にはなりません。
図は中国の4月までの貿易収支推移です。5月分に関しては来週6月10日に発表されます。予想は4月の138.4億ドルに対して5月は233億ドルと黒字増加予想になっています。中国輸出からされ米国輸入で、通常30日以上のライムラグがありますので、米国の場合は6月以降の収支に表れると思われます。
昨日のユーロドルは1.1030〜1.1310米ドルのユーロ安トレンドラインの上限にぶつかって反落しました。まだこのトレンドラインは有効になっています。また、このレンジ内の1.1260米ドルに抵抗線ありましたが、昨日この水準を越えて1.13台まで上値トライした形でしたが、一度サポートになったこの1.1260も再度下抜けたので、この水準は抵抗線として残りました。
一方で下値はまだ1.1210〜20のサポートを守っていますが、昨日の上値トライ失敗で1.1190〜1.12、1.1160〜70米ドル方向を探る展開に入り易くなっています。
今日はECBの金融政策やドラギ総裁記者会見、さらに貿易収支の発表でトレンドライン下限方向を試すのか注目されます。
(6月6日10:45、1ユーロ=1.1228ドル)
(以上)
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