シカゴポジション(CME)181
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年5月28日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
シカゴの豪ドルのポジションは前週とほとんど変わらず、ネットショートを300枚弱増やして66,400枚としました。やはり最近3年間程度の最高水準である7万枚を前に足踏みしています。このまま後2〜3週間程度ポジションを維持して7万枚を大きく越えない様ですと、一度ポジション調整が入り易くなります。内訳を見ると、ロング1,100枚減、ショート800枚減で、先週から1,900枚の総枚数減少になっています。
チャートを見ると、赤い豪ドル安トレンドラインを一度下抜けましたが、先週締日の28日には戻しています。下抜けはまだ騙しとなっています。もし明日4日の締日にもう少し値を戻すと、可能性としては黒の抵抗線に近付く動きに入り易くなります。5月28日終値が0.6923米ドル、現在のスポットが0.6950米ドルで、もしポジションの内訳が先週と同じであるなら、ロングの損切りになっていると思われます。
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
実際の相場は、先週初0.6890〜0.7140米ドルの豪ドル安トレンド内にいるとしましたが、今週は0.6875〜0.7125米ドルまで下がっています。このレンジ内にあった最初の抵抗線を先週上抜けており、流れは豪ドル安下で戻り高の調整に入れる形です。サポートが0.6900〜10米ドルにあるので、このサポートを維持することが重要です。この場合は上値0.6960、0.6990〜0.70米ドルの強い抵抗線に当たります。後者を抜けると、トレンドライン上限方向への動きになります。逆に0.69米ドルを割ると、0.6875米ドルのトレンドライン下限を狙う形になります。シカゴポジションが過去最大の水準に近く、ここからのショート積み増しが見え難い中で、シカゴは正念場にきている感じがしています。
(1豪ドル=0.6950米ドル、6月3日14.10現在)
オーダー/ポジション状況
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