豪州政策金利の予想(19/6/3)

公表予定は6月4日火曜日、東京時間13時30分です。

豪州政策金利の予想(19/6/3)

豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)

明日13時30分に豪州中銀からキャッシュレート(政策金利)が発表されます。

豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(6月3日14時00分現在)
・現行1.5%→1.25%で0.25%利下げ予想 
・エコノミストのレンジは(1.25〜1.50%)

前回(5月)時点でエコノミストは利下げ予想をしていましたが、中銀は据え置きを決定しました。今回も引き続き利下げ予想になっています。予想レンジは前回と変わりません。まだ据え置き予想のエコノミストもいます。
もし利下げが実施されれば2016年7月(1.75%→1.50%)に利下げ実施以降、34ヶ月ぶりの金利変更になります。

エコノミストの先々見通しは前回と大きく変わりませんが、今回利下げに加えて、次回の追加利下げは8月予想になっています。また前回、2020年には一部エコノミストは最低水準の利下げを0.50%までとしていましたが、今回は0.75%に引き上げており、最大でも今回を含めて3回利下げで打ち止め予想になっています。
利下げ予想の要因は、住宅の回復がまだ遅く、成長を牽引していた貿易が米中関税賦課問題で、豪州最大の貿易相手国である中国経済の減速が見込まれることを挙げています。またロウ中銀総裁が次回金融政策で利下げ方向を仄めかす内容を示唆していることも挙げています。尚、前回の議事要旨内では「先行き金利の査定には労働市場の進展に注意を払う」としており、4月の失業率悪化で利下げを指摘しているエコノミストもいる様です。

豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)

前回(5月7日開催の議事録要旨)の中銀要旨は下記になっています。

「…(前略)…豪州経済に対する中銀のシナリオは2019年及び2020年に2.75%の成長を見込んでいる。この見通しはインフラ投資の増加、資源関連産業部門の経済活動の上昇、一部では豪州の貿易黒字に支えられている。家計可処分所得の持ち直しが予想され、それが消費を支えるとしている。

豪州の労働市場は依然強い。雇用では著しい増加をみた。求人率は高く、幾つかの分野で、専門職の不足が見られる。これらのポジティブな要因があるにも関わらず、過去6ヶ月間で失業率の改善は見られなかった。失業率は5%付近で安定的に推移している。来年以降も同水準で推移し、2021年には4.75%まで下がると予想している。過去1年に亘る強い雇用の伸びは賃金上げに繋がり、その進展は歓迎すべきものである。賃金の一段の伸びは予想しているが、上げは緩やかに留まるとみている。

住宅市場の調整は続いている。状況は依然弱く、貸家インフレも低い。借入者に対する資金貸し出しはここ数年で厳しくなっている。同時に、住宅投資家の需要も明らかに下がった。不動産金利は低いままであり、借り手優位の状況にある。

3月末期までのインフレ指標は、明らかに予想より下がった。これは経済全般にインフレ圧力が下がっている。過去1年、インフレは1.3%で、コアは1.6%だった。低い住宅関連のコスト、生産品に対する価格統制の双方による影響である。先々みれば、インフレは少しずつ上昇するが、その上げは緩やかだ。中銀のシナリオでは今年のインフレが1.75%、2020年には2%まで少し上がると予想している。

委員会は、今回の会合で政策スタンスを変えないのが適切であると判断した。そうすることで、経済の代替稼働を維持し、労働市場での更なる改善が見込め、恐らくインフレ目標に向かうであろう。これらを査定すると、委員会は次回の会合で、労働市場の進展に注意を払うことになるだろう。」

次回金融政策発表は2019年7月2日(火曜日)に予定されています。

豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット) 2枚目の画像

政策金利推移(2019年5月末までと6月予想値…黒い線右側)

相場はシカゴポジション181をご参照お願いします。

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