ユーロドル 夕刻急落 今月も製造業PMIがトリガーに
18日の東京市場でユーロドルは急落。日中は昨日まで以上に小動きで、1.1290-1.1303のごく狭いレンジで横這いの取引がつづいていましたが、夕刻発表されたフランス、ドイツ、ユーロ圏の製造業PMIの数値が軒並み市場予想を下回ったことから16:00台に急落、一時1.1243の安値をつけた後東京時間18:30現在は1.1255レベルでの取引です。
先月も3/22に発表された仏、独製造業PMIの悪化に1.14を目指す動きが反転、夜間にかけて120pips以上の下げに驚かされた記憶も生々しい中、本日はそれを全く再現する形でどちらかといえば上方向を目指していたユーロドルが製造業PMIをきっかけに急落する形となりました。確かに製造業PMIの数字は芳しくないものでしたが、ドイツ、ユーロ圏は前月よりは改善しており、独仏のサービス業PMIは予想を上回った中での急落は、そもそも前月以前はあまり為替市場が敏感に注目していた指標ではないこともあり、やや意外感のある展開でした。
明日からのイースター休暇入りを控え薄い市場の中で、前月と同じパターンの製造業PMIがどちらかといえばユーロ買い方向に積み上がっていたポジションの調整トリガーを引いたものと思われます。
テクニカルにはこの急落でユーロドルは、下値を支えていた4/2以降の上昇トレンドも21日移動平均線も下抜けて中期レンジ下限エリアの1.1250に一時突入、センチメントは大きく下方向に変化しました。前回PMIの下落以降はしばらくの間ユーロ下落局面入りとなったこともあり、今後のユーロドルの動向が注目されます。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。尚、本日はこの後米国で小売売上高、フィラデルフィア連銀景況指数、新規失業保険申請件数、製造業PMI、景気先行指数、企業在庫など軽重織り混ざって多くの経済指標の発表があります。
3/22のユーロドル急落の時にはその後NY時間に発表された米指標も悪く、結局米欧景気見通しの悪さの綱引きからユーロドルが底値から反発しており、今晩も波乱含みです。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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