米4月NY連銀製造業景況指数予想
(今回発表予想)2019年4月12日15時現在予想
NY連銀製造業景況指数はNY連邦準備銀行が管轄する域内での製造業(約200社)を対象にした景況感を調査して指数化したものです。州のニックネームを使い、エンパイアステート製造業景況指数とも言われています。調査項目は新規受注、出荷、在庫、仕入・販売価格、雇用、平均労働時間などで、各項目の全般を指数化したものが上記の数値(General Business Conditions)として公表されています。ISM製造業景況指数は全米に対し、この指数は地域が限定されていますが、ISMより先に公表されるために先行指数として注目され、その判断基準の分岐点はゼロで、プラスが好況、マイナスが不況です。発表は原則当月中旬の15日となり、ISMは翌月1日発表。
今回のNY連銀製造業景況指数は前回より改善予想ですが、この数値は非常にブレが大きく、3月も予想10に対して3.7となり、今回は前回の反動含めて若干改善予想を見ていますが、まだ下図(1)見ても下落トレンドは変わりなく、ゼロ方向に進んでいます。
(1) NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)黒より右は今回予想
(2)ISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の移動平均線
また、図(2)はISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の移動平均線を比較しています。ほぼ相関して上下しています。僅かにNY連銀が上下にぶれていますが、トレンドはそのまま反映しています。従いまして、来月初の4月ISMも流れとしてはあまり良くないと思われます。(仮に4月良くても5月悪いとか、3月の下方修正などが予想されます)
今日12日は4月ミシガン大消費者態度指数が夜23時に発表されます。3月は98.4に対して、今回予想は98.0(レンジ:96.0〜99.50)で前回より小幅減少しています。
今日はユーロ円の東京市場での実需とおぼしき買いにユーロドルでもユーロが堅調に推移しています。
現状のユーロドルは1.1110〜1.1400レンジのユーロ安トレンド内で推移しており、上値1.1330〜40を越えると、レンジ上限トライに繋がります。一方で、下値は1.1230〜40が少し固くなり、更に1.1200〜10、1.1170にサポートがります。
ドル円は111円90銭〜112円、112円30銭に抵抗線があり、後者を越えて終わると来週は一段高狙いの動きに繋がる可能性が出てきます。サポートは111円40銭、111円10銭〜20銭、110円80銭〜90銭にあり、ドル安トレンドには最後を割れる必要があります。
両通貨共に、狭いレンジで推移してきましたので、今日ロンドン・NY市場がどの様に動くか注目されます。
(4月12日 16:00 1ユーロ=1.1285ドル、1ドル=111円85銭)
(以上)
オーダー/ポジション状況
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