来週の為替見通し <ドル円は年初来高値更新を視野に入れつつも伸び悩む展開か>(4/13朝)

4/8週のドル円相場は、3日続落のあと急反発するなど、週足ベースで大きな下髭を残す結果となりました。

来週の為替見通し <ドル円は年初来高値更新を視野に入れつつも伸び悩む展開か>(4/13朝)

4/8-4/12の振り返り

4/8週のドル円相場は、3日続落のあと急反発するなど、週足ベースで大きな下髭を残す結果となりました。週前半は、@前週末に発表された米平均時給の伸び鈍化を受けて米長期金利が低下したこと、Aリビアの首都トリポリ近郊で発生した軍事衝突が地政学的リスクを意識させたこと、B国際通貨基金(IMF)による世界経済見通しが前回までの3.5%から3.3%へ引き下げられたこと、CEU臨時首脳会合を控え、合意なき離脱リスクの顕在化が警戒せれたこと、Dトランプ米大統領がEUからの輸入品に関税を賦課すると報じられたこと、E米JOLT求人件数が市場予想を下回ったこと、F米消費者物価指数の食品・エネルギーを除くコア指数が市場予想を下回る伸びに留まったことなどが重石となり、ドル円は週央にかけて一時110.85まで下げ幅を広げました。

しかし、G米FOMC議事要旨が予想ほどハト派的ではないと受け止められると下げ止まり、その後は、H米生産者物価指数が市場予想を大幅に上回る伸びを示したこと、I米30年債入札が低調な結果となったこと、J米新規失業保険申請件数が約50年ぶり低水準を記録したこと、K英国のEU離脱期限延期を受けて合意泣き離脱リスクが後退したことなどを背景に急反発。週末にかけては、約1ヵ月ぶり高値となる112.10まで反発し、そのまま高値圏でクローズしております。

4/15-4/19の展望

来週は年初来高値更新を視野に入れつつも日米物品貿易協定を前に伸び悩む展開を予測いたします。テクニカル的に見れば、ドル円は週前半の下落局面で、一目均衡表基準線(110.90、ピンク色の線)や、一目均衡表雲上限(110.77)にサポートされるなど、下値の堅さが再確認されました。また、週後半の反発局面では、3/5高値と3/15高値を結んだ抵抗線(111.45、黒線)や、市場参加者が注目する200日移動平均線(111.50、赤線)を突破するなど、上昇モメンタムの強さも確認されました。週足ベースで大きな下髭を残すなど、来週早々に年初来高値112.12を試す動きも想定されます。

但し、4/15から4/16にかけてワシントンで開催される日米物品貿易協定(TAG)の初会合や、米財務省が公表する為替報告書を前に上値は次第に重くなると考えられます。焦点は米国による自動車関税25%を巡る議論と、対米貿易黒字削減を目的に円安に対する牽制が強められるか否かです。為替を含む22項目に米国サイドの強硬姿勢が確認されれば、市場センチメントの悪化を通じて、ドル円に下押し圧力が加えられる可能性もあり警戒が必要です。

ドル円の予想レンジ:110.75-113.00

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る