ユーロドル 週末急落後は横ばい推移(3/25夕)

週明けの東京市場でユーロドルは1.13挟みで底堅く推移。

ユーロドル 週末急落後は横ばい推移(3/25夕)

ユーロドル 週末急落後は横ばい推移

週明けの東京市場でユーロドルは1.13挟みで底堅く推移。
日中はほぼ横ばいで推移しましたが、午前中1.1289の安値をつけた後はじり高となり1.13台を回復。夕刻欧州参入後はもみ合った後ややユーロ買いが優勢となり、東京時間18:30現在は1.1315-20レベルでの取引です。

金曜東京時間はほぼ無風で1.13台後半での取引が続いたユーロドルでしたが、夕刻発表されたフランス、ドイツ、3月の製造業PMIが予想を大きく下回ると急落。1.14を目指す底堅い動きが一転して、短時間に1.13を割り込む荒い値動きの展開となりました。
これを受けて欧州株も全面安となりユーロは深夜にかけて1.1273まで更に下値を試す動きとなりましたが、同日発表の米国の同月製造業PMIの数値も悪く、欧州株安の余波を受け米株価指数が大きく崩れたこともあり、その後は米欧経済見通しの悪さの綱引きとなり、前週末は1.13近辺で越週しています。

数値としては確かに悪かった独仏PMIですが、これまでも予想と比べれば良かったり悪かったりを繰り返してきたなかで、この指標をきっかけにここまでユーロが動いたことは最近ではあまり記憶がありません。

20日にFOMCの米経済の見通しの悪化で一旦上げたユーロドルは、英国のEU離脱問題で上げをほぼ失っていたものの、そもそも米経済が悪化する不透明要因の一つとしてFRBも欧州経済の不冴えを指摘していたこともあり、金曜は潜在的にはユーロの地盤の更なる軟化が進んでいたところに、PMIがトリガーとなったものと思われます。

テクニカルには金曜の急落で90日移動平均21日移動平均を下抜けて1.1325レベルの21日移動平均線に頭を抑えられる展開ですが、水準的には中期膠着レンジ内での動き、ここから一段の下値追いの雰囲気はありません。

夕刻発表されたドイツの3月IFO指数は期待、現況とも事前予想を上回りましたが、こちらには為替は反応薄。今晩この後21:30にシカゴ連銀全米活動指数の発表があります。

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