豪ドル/円、短期トレンドは強気を維持。80円が壁。
今週はオーストラリアの主要経済指標の発表予定はありませんが、トランプ大統領が米中通商協議について交渉期間の延長を示唆したことを受けて、週初は楽観的な見方が広がり、中国の株式市場が大幅上昇、為替市場でも “リスクオン”の動きがやや強まる展開となりました。しかし、2/28に発表された中国の2月のPMIが49.2と3年振りの低水準となり、3ヵ月連続の50割れとなったことで中国の景気先行きへの不安が高まったこと、さらにはライトハイザーUSTR代表が対中貿易協議に対して強硬姿勢を崩していないことから、伸び悩んでいます。
チャートを見ると、日足は2手連続小陰線が出て上値を切り下げていますが、下げ余力の強いものではなく、また、下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“豪ドルやや強気”の流れを変えていません。一方で、79.80-90にある強い上値抵抗をクリア出来ずに反落しており、2/5に付けた79.85と2/21に付けた79.82で短期的な二番天井を見た可能性が生じています。現状は78.00近辺に強い下値抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。77.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して76円方向への一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は79.80-90、80.50-60に、下値抵抗は78.90-00、78.50-60、78.00-10にあります。21日移動平均線は78.86にあり、下値抵抗として働いていますが、120日、200日線は80.05と80.80に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化が認められません。
一方直近の週足は寄せ線(十字線)となり、上値を追い切れずに週初の寄り付き水準に押し戻されていますが、下値を切り上げる流れを守っています。今週は上値をトライする動きが先行したものの、80台乗せには至っておらず、下値リスクへの警戒も解けない状態です。今週の週足の上値抵抗は80.10-20、81.50-60に、下値抵抗は77.80-90、77.00-10にあります。78円割れで越週した場合は下値リスクが点灯、77円割れで越週した場合はトレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は80.15と81.93に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れを変えていません。
豪ドル/円【週足】:(2/27現在31週移動平均線は80.15に、62週線は81.93にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
オーダー/ポジション状況
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