A$上値トライ反落にも要警戒
タイトル:豪ドル/円、短期は上値トライの動きが継続中。中・長期トレンドは88円台が大きな壁となる可能性。反落にも要警戒。
オーストラリア経済は、国内経済の堅調さと海外の不安材料との綱引き状態の中、短期的には原油価格の40ドル台乗せ、米欧の株式市場の上昇傾向を受けて金融市場も安定的な動きを取り戻しており、豪ドル/円相場もリスク回避的な動きが後退して、豪ドルが上昇基調を取り戻しています。一方で昨年8月足が90円台を維持出来ずに越月した時点から中・長期トレンドが変化しており、豪ドル/安円高の流れに変化したことから、89円超えで越月するまでは豪ドルの下落リスクに引き続き注意が必要です。
チャートを見ると、日足は4/7に付けた80.68を直近安値として反転、上昇の流れに入っており、短期トレンドは豪ドル強気の状態を維持していますが、一方で86〜88円ゾーンには中・長期的に見ても強い上値抵抗が控えていることから、86円超えの抵抗を上抜け切れずに反落する可能性にも注意する必要があります。日足の上値抵抗は86.00-20に、下値抵抗は84.30-40、82.60-70にあります。21日移動平均線は84.33に、120日線も84.93に位置しており、現状はこれが短期的な下値抵抗として働いていますが、200日移動平均線が86.01にあり、これを上抜け切れていないことから、これにぶつかる可能性にも注意が必要です。
週足も前週の大陰線を陽線で切り返しており、今週は上値トライの動きが先行していますが、3手前の大陰線の高値85.65を実体ベースでは上抜けておらず、また、2014年11月に付けた102.84を起点として上値を切り下げる流れに入り込んだ状態からも上抜けていません。この週足の上値抵抗が今週は87.60-70にありますから、88円超えの越週とならない限り、下値リスクは軽減されず、反落の可能性にも注意が必要です。一方で、週足で見た強い下値抵が80.00-20にあり、これを割り込んで越週しない限り、81円台以下の売りも慎重に臨む必要があります。31週移動平均線は85.21にあり、値動きの中で上抜けていますが、ダマシの範囲内です。また、62週線も88.63にあり中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
豪ドル/円【週足】
(4/20現在31週移動平均線は85.21ありこれを若干上抜けているがダマシの範囲内に、また、62週線も88.63にあり、長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)
オーダー/ポジション状況
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