豪ドル/円、短期トレンドは弱気に変化。中期も弱気。
12/20に発表されたオーストラリアの失業率は5.1%と市場予想の5.0%よりやや弱かったものの、新規雇用が+3.7万人と市場予想の+2.0万人より良い結果となりました。しかし、内容的にはフルタイムの雇用者が減少しており不安を残す形となっています。
為替市場はこの結果を受けて対円、対ドルで小反発に転じましたが、アメリカの利上げを受けてアジアの株式市場が大幅に下落したことを受けて、リスク回避的な動きが強まり、豪ドルは一段安に転じています。
日足チャートを見ると、4手連続陰線引けとなり、4手前の12/14の陰線が81.93、81.80で収束する21日、200日線を実体ベースで下抜けて終えていること、また、この足が81.50割れを見ており、短期トレンドが“豪ドル弱気”に変化しています。79.40〜79.70には日足、週足ベースで見た強い下値抵抗がありますが、短期トレンドが変化してから日が浅いため、戻り余地が限られる可能性も高く、82.50超えに実体を戻さない限り、一段の下落リスクにより警戒が必要です。日足の上値抵抗は80.50-60、81.10-20に、下値抵抗は79.40-50、78.80-90にあります。短期トレンドは81.50超えに値を戻せばニュートラルな状態に戻しますが、この場合でも82.50越えで終えない限り、下値リスクを残します。
一方直近の週足は、実体が小さく上ヒゲのやや長い陽線で続落を食い止めましたが、上値トライに失敗した形となり、今週は週初から下値攻めの動きが先行しています。今週足が陰線で終える可能性が高くなっている中で、81.51に位置する31週移動平均線にもぶつかっており、一段の下落リスクに注意が必要でしょう。今週の週足ベースで見た上値抵抗は81.00-10、81.80-90に、下値抵抗は79.60-70、78.00-10にあります。31週移動平均線は81.51に位置しており、これを下抜けた位置で推移しており、新たな下値リスクが点灯中です。また、62週線も83.24にあり、これを上抜け切れずに大陰線が出ており、下値リスクが高い状態です。また、83.17に位置する31ヶ月移動平均線にもぶつかっており、12月足は前月の陽線の値幅を全て切り崩して陰線引けとなる可能性が高くなっています。来年1月以降の一段の下落に注意が必要です。
豪ドル/円【週足】:(12/19現在31週移動平均線は81.51に、62週線は83.24にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
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