FOMC政策金利について:その2(12/18要点整理)
(2018年12月20日木曜日:東京時間未明4時公表予定)
(1) 政策金利(12月19日の公表)
現在のFFレート「2〜2.25%」⇒「2.25〜2.5%」へ、0.25%の利上げ実施予想
(市場の利上げ予想確率は75%)
(2)2019年以降のFRB金融政策に関するエコノミストの予想
12月14日金曜日及び17日月曜日、NY株の大幅安でエコノミストのFRBへの見方が大きく変わってきました。以下昨日に記事となっている部分を箇条書きにて列挙します。既にマスコミ等に出た内容ですので、以下の文言が実際にFRBから出ても市場での予想範囲内となる可能性があります。
但し、内容自体はまだ1日しか経過していませんので、18日のNY市場での株価と為替の動向次第で、この内容の織り込み具合が変わってきます。
(以下の出所:MarketWatch等の報道を参考にさせていただきました)
@ 今回は利上げ実施を行い、要旨内容にハト派的表現を加える。
A 2017年、2018年はほぼ1四半期1利上げ(0.25%)を実施してきたが、今後は経済指標次第とし、市場から過去の表現を払拭させ、バランス取れた内容にする。
B 9月時点のFOMCで2019年にはドットプロットで3回利上げ予想になっていたが、今回のドットプロットで2回になる。
C パウエルFRB議長はタカ派表現を使わず、ハト派表現のみとする。
D ほとんどのFRB委員がハト派に傾くことを示す。
E 「FOMCは(インフレの)目標レンジに向かい、緩やかで一段の利上げを予想している」との表現を外す。
F FRBからのより節度ある表現として、「金融政策はより積極的な利上げ姿勢から後退した」との内容を出す。
G 逆イールドカーブとならない様に要旨などで言及する。
H 量的緩和で実施した購入済国債の満期日に償還減を打ち止めし、再投資する。
(3)最近のFRB関係者の主な発言(最近1ヶ月位)
12月8日 ブラード・セントルイス連銀総裁 「政策金利の据え置きを改めて提案」
ブレイナード理事 「斬新的な利上げは短期的に適切」
12月7日 ウィリアムズNY連銀総裁 「世界中で低金利による大きな課題に直面している」
パウエルFRB議長 「米労働市場は多くの指標で非常に強い」
ボスティック・アトランタ連銀総裁 「政策金利は中立水準まで引き上げられるべき」
12月6日 カプラン・ダラス連銀総裁 「中立的な政策金利を若干下回っている」
「米経済の成長、来年は鈍化を予想」
12月5日 ウィリアムズNY連銀総裁 「米経済は来年も強い追い風が吹く」
12月4日 カプラン・ダラス連銀総裁 「米経済は2019年半ば迄にかなり異なる可能性が極めて高い」
ブレイナード理事 「インフレはFRBの目標である2%近辺」
12月3日 クオールズ理事 「中立金利のどの水準で利上げを止めるかは経済指標次第」
11月28日 パウエルFRB議長 「金利は中立に近い水準にある」
11月27日 クラリダ理事 「斬新的な利上げを支持」「中立金利は不透明」
11月16日 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 「経済が過熱している兆候はみられない」「インフレが加速すればいつでも利上げは可能」
(2018年12月18日13:20、1ドル=112円51銭)
(以上)
オーダー/ポジション状況
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