NZ消費者物価指数
(今回発表予想)4月15日14時現在
(1)消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
(2)前年比ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値(1〜3%)
前回の消費者物価指数(2015年第4四半期)は石油価格の大幅な下落と野菜価格の下落により、4半期ベースではマイナスを記録しました。前年比ベースでも僅か+0.1%となり、中銀のインフレ目標1〜3%を大きく下回っている状態が続いています。
今回の数値が仮に前年比ベースで予想レンジの上限が出ても、まだ中銀目標値の下限までに届きません。従い、NZ中銀はまだ暫く金融緩和基調を維持していくと思われます。但し、利下げは3月に実施したばかりですので、余程悪い数値(例えば、マイナスとか)でもない限りは「次回金融政策で市場の緩和観測の思惑」は出てこないと思われます。
NZドル/米ドルはここ半年間強で0.6430〜0.6980レンジの右肩上がりのトレンドラインに沿って動いています。ここ3ヶ月間程度になると、このレンジ内の0.6690〜0.6980間で推移しています。従い下限割れると0.6430方向に動き易くなります。
NZ中銀の緩和基調強い中で株価が好調を維持していますが、株価を反映したNZ高を中銀は望む方向ではなく、今回の消費者物価指数がマイナスにでもなれば、先行き緩和の話が出し易い環境になります。
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